本日12/9(日)に香港シャティン競馬場にて行われた香港国際競争4レースのレース結果、勝ち馬のプロフィールをお届けする。今年の日本馬はリスグラシュー(香港ヴァーズ)、ヴィブロス(香港マイル)、ディアドラ(香港カップ)がいずれも2着。4レースとも地元香港勢が勝利をおさめている。
香港ヴァーズ(G1・芝2400m)
1着:Exultant
父・Teofilo、母・Contrary、母父・Mark of Esteem
せん4、A.クルーズ調教師(HK)、Z.パートン騎手
・デビュー2連勝で臨んだ昨年のG1-アイリッシュ2000ギニーでChurchill、Thunder Snowに続く3着。その後、昨年11月に香港へ移籍し、今年5/6のG3戦(2400m)で重賞初制覇。6/24のG3戦(1800m)で重賞2勝目。
・父は2004年愛国産のGalileo(その父・Sadler’s Wells)産駒。2歳時に5戦5勝でそのまま引退。2006年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬、同年のG1-デューハーストS、G1-愛ナショナルSなど重賞3勝。主な産駒にTrading Leather(愛ダービー)、Pleascach(愛1000ギニー、ヨークシャーオークス)、Cross Counter(メルボルンC)、Happy Clapper(豪G1馬)、Humidor(豪G1馬)など。2019年の種付料は4万ユーロに設定されている。
・母父はDarshaan(その父・Shirley Heights)産駒でG1-英2000ギニー、G1-クイーンエリザベス2世Sなどマイル重賞3勝。BMSとして輩出した主な産駒にアヴニールセルタン(仏オークス、仏1000ギニー)、ダノンシャンティ(NHKマイルC)、ファインニードル(スプリンターズS、高松宮記念)など。
2着:リスグラシュー
父・ハーツクライ、母・リリサイド、母父・American Post
牝4、矢作芳人調教師(JPN)、J.モレイラ騎手
3着:Eziyra
父・Teofilo、母・Eytarna、母父・Dubai Destination
牝4、D.ウェルド調教師(IRE)、C.ルメール騎手
香港スプリント(G1・芝1200m)
1着:Mr Stunning
父・Exceed And Excel、母・With Fervour、母父・Dayjur
せん6、F.ロー調教師(HK)、K.ティータン騎手
・今年は2着4回、3着1回と勝ち切れない競馬が続いていたが、昨年の香港スプリントに続く連覇達成。ファインニードルは8着。
・父は2000年豪州産のデインヒル(その父・Danzig)産駒で豪G1を2勝、豪重賞を6勝。これまでに全世界で11頭のG1馬を輩出中で、本馬が最多賞金獲得馬となっている。ちなみに2位はExcelebration(クイーンエリザベス2世S、ジャックルマロワ賞、ムーランドロンシャン賞)。2019年の種付料は5万ユーロに設定されている。
※産駒の詳細なデータは繋養先のDarleyのHPの以下のページに詳しいのでご参照下さい。
https://www.darley.com.au/stallions/our-stallions/exceed-and-excel
・母父はDanzig(その父・Northern Dancer)産駒でG1-ナンソープS(5f)、G1-ヘイドックスプリントC(6f)、G1-アベイドロンシャン賞(1000m)などスプリント重賞を5勝。BMSとして輩出した本馬以外の主な産駒にハッピースプリント(全日本2歳優駿)。
2着:D B Pin
父・Darci Brahma、母・Pins ‘N’ Needles、母父・Pins
せん6、J.サイズ調教師(HK)、S.クリッパートン騎手
3着:Beat The Clock
父・Hinchinbrook、母・Flion Fenena、母父・Lion Hunter
せん5、J.サイズ調教師(HK)、R.ムーア騎手
香港マイル(G1・芝1600m)
1着:Beauty Generation
父・Road to Rock、母・Stylish Bel、母父・Bel Esprit
せん6、J.ムーア調教師(HK)、Z.パートン騎手
・昨年の香港マイル、今年2月のクイーンズシルヴァージュビリーC、今年4月のチャンピオンズマイルに続く、4度目のG1制覇。直線早々に勝利を確定したような圧勝劇で2着のヴィブロスとの着差は3馬身差。ペルシアンナイトは5着、モズアスコットは7着。
・父は2004年豪州産のEncosta de Lago(その父・Fairy King)産駒で豪G1を2勝。本馬がほぼ唯一の活躍馬。祖父のEncosta de Lagoは2007/2008年、2008/2009年の2度、豪リーディングサイアーに輝いている。
・母父はロイヤルアカデミーII(その父・Nijinsky)産駒で豪G1を2勝。父として25戦25勝、G1を15勝した歴史的名牝・Black Caviarを輩出。
2着:ヴィブロス
父・ディープインパクト、母・ハルーワスウィート、母父・Machiavellian
牝5、友道康夫(JPN)、W.ビュイック騎手
3着:Southern Legend
父・Not A Single Doubt、母・Donna’s Appeal、母父・カーネギー
せん6、C.ファウンズ調教師(HK)、D.ホワイト騎手
香港カップ(G1・芝2000)
1着:Glorious Forever
父・Archipenko、母・Here To Eternity、母父・Stormy Atlantic
せん4、F.ロー調教師(HK)、S.デソウサ騎手
・これまでに重賞勝ちはなかったが、今日はハナを奪い、番手マークの全兄・Time Warpとの「全兄弟ライン」で道中を運ぶと、直線でTime Warpが伸びを欠く中、最後に猛追してきたディアドラを1馬身差抑え込み、見事に逃げ切り勝ちをおさめている。サングレーザーは4着、ステファノスは9着。
・父は2004年米国産のKingmambo(その父・Mr. Prospector)産駒でG1-クイーンエリザベス2世Cなど香港、アイルランド、英国、UAEで重賞5勝。主な産駒に本馬の全兄・Time Warp(香港カップ、香港ゴールドカップ)。2017年の種付料は1万ポンド。同年の12月15日に急死。産駒のTime Warpが香港カップを勝った5日後のことであった。
・母父はStorm Cat(その父・Storm Bird)産駒。現役時に重賞勝ちはなし。BMSとして輩出した主な馬は本馬の全兄・Time Warp。
2着:ディアドラ
父・ハービンジャー、母・ライツェント、母父・スペシャルウィーク
牝4、橋田満調教師(JPN)、C.ルメール騎手
3着:Time Warp
父・Archipenko、母・Here To Eternity、母父・Stormy Atlantic
せん4、A.クルーズ調教師(HK)、Z.パートン騎手