12/19(水)に川崎競馬場にて行われる全日本2歳優駿(Jpn1)の出走予定馬のプロフィールを2回に分けてご紹介する。今回はJRA所属馬5頭について触れる。出走投票は12/16(日)になるが、既に補欠馬繰り上がり期限は過ぎており、あらかたJRA所属馬はこの5頭が出走見込みである。
ガルヴィハーラ
父・ゴールドアリュール、母・ポロンナルワ、母父・Rahy
牡2、萩原清(美浦)、C.ルメール騎手
生産牧場:ノーザンファーム
一口10万円(400口)・総額4000万円
・2戦2勝。9/9の新馬戦(中山ダ1800)をルメール鞍上で1着(-0.9秒差)→10/13のプラタナス賞(東京ダ1600)をルメール鞍上で1着(-0.2秒差)、勝ち時計1:38.1(良)。良馬場のプラタナス賞の勝ち時計としては、エピカリス(1:37.7)、2011年の全日本2歳優駿の勝ち馬オーブルチェフ(1:37.7)よりは劣るものとなっている。
・父は1999年追分産のサンデーサイレンス産駒。フェブラリーS、東京大賞典、ジャパンダートダービー、ダービーグランプリなど重賞5勝。ゴールドドリーム、コパノリッキー、エスポワールシチー、スマートファルコンなどの大物を輩出し、これまでに14世代、血統登録頭数1442頭の産駒を残してきたが2017年2月に急死している。
・母父はBlushing Groom(その父・Red God)産駒で米重賞1勝(ダ8f)。父としてファンタスティックライト(G1を6勝、重賞を9勝)を輩出。BMSとして輩出した主な産駒にGiant’s Causeway(愛チャンピオンS、インターナショナルSなどG1を5勝)、Alpha Centauri(ジャックルマロワ賞、愛1000ギニーなどG1を4勝)など。
・母は未出走。本馬は4番仔。2番仔の半姉・ディーパワンサは中央2勝、ソウルスターリングが勝った阪神ジュベナイルF(G1)で4着。祖母シンハリーズは米G1-デルマーオークスの勝ち馬。叔父にアダムスピーク(ラジオNIKKEI杯)、叔母にリラヴァティ(マーメイドS)、シンハライト(オークス、ローズS、チューリップ賞)がいる牝系出身。
※前走のプラタナス賞(東京ダ1600)のレース動画
ショウナンガナドル
父・ダンカーク、母・ロックトニック、母父・ムーンロケット
牡2、和田勇介(美浦)、大野拓弥騎手
生産牧場:谷川牧場
2017年北海道サマーセールにて972万円で落札
・6戦2勝。デビュー3戦は芝のレースを使われて、5→2→8着と足踏み状態が続いたが、9/15の未勝利戦(中山ダ1200)を石川裕紀人鞍上で1着(-0.0秒差)→11/10のオキザリス賞(東京ダ1400)を大野拓弥鞍上で3着(0.4秒差)→12/2の2歳500万下(中山ダ1200)を大野拓弥鞍上で1着(-0.3秒差)。
・父は2006年米国産のUnbridled’s Song(その父・Unbridled)産駒。母のSecret StatusがG1-マザーグースS、G1-ケンタッキーオークスの勝ち馬で、1歳時のキーンランドセプテンバーセールにて370万ドルで落札された馬。現役時に重賞勝ちはないが、G1-ベルモントS、G1-フロリダダービーでともに2着。今年の種付料は120万円。現2歳が日本供用後の初年度産駒になるが、2011年産まれのアメリカ産の初年度産駒の中から2歳G1馬・Havanaが出ている。
・母父は2000年ノーザンファーム産のZabeel(その父・Sir Tristram)産駒。2000年のセレクトセールで5250万で落札され、中央3戦1勝(新潟ダ1200)。引退後、オーストラリアへ種牡馬として輸出され、数世代だけ残し急逝。Zabeel、Sir Tristramは共にオーストラリア、ニュージーランドのリーディングサイアー。
・母はオーストラリアで3勝。本馬は3番仔。
※前走の2歳500万下(中山ダ1200)のレース動画
デルマルーヴル
父・パイロ、母・カリビアンロマンス、母父・コマンズ
牡2、戸田博文(美浦)、M.デムーロ騎手
生産牧場:坂東牧場
2017年セレクトセールにて1296万円で落札
・4戦3勝。デビュー戦で4着と敗れた後の9/22の未勝利戦(中山ダ1800)をルメール鞍上で1着(-1.2秒差)→11/10のオキザリス賞(東京ダ1400)をルメール鞍上で1着(-0.2秒差)→11/28の交流重賞・兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2・園田ダ1400)をルメール鞍上で1着(-0.7秒差)、勝ち時計1:28.6(良)。良馬場の兵庫ジュニアグランプリの勝ち時計としては、昨年のハヤブサマカオー(1:27.8)、2004年の全日本2歳優駿の勝ち馬プライドキム(1:28.1)よりは劣るが、スーニ(1:28.6)と同じ。
※本馬については以下の過去記事(デルマルーヴル【2018/11/28 兵庫ジュニアGP・JPNⅡ勝ち馬プロフィール】)をご参照下さい。
※前走の兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2・園田ダ1400)のレース動画
ノーヴァレンダ
父・ダイワメジャー、母・モンプティクール、母父・クロフネ
牡2、斉藤崇史(栗東)、北村友一騎手
生産牧場:ノーザンファーム
一口7万円(400口)・総額2800万円
・3戦2勝。9/29の新馬戦は競走中止→10/13の未勝利戦(新潟ダ1800)を北村友一鞍上で1着(-0.6秒差)→11/17のもちの木賞(京都ダ1800)を北村友一鞍上で1着(-0.7秒差)、勝ち時計1:52.2(良)。良馬場のもちの木賞の勝ち時計としては、2015年の全日本2歳優駿2着馬のレガーロ(1:51.7)よりは劣るものとなっている。
・父は2001年千歳産のサンデーサイレンス(その父・Halo)産駒。マイルから2000mまでのG1を5勝、重賞を8勝。今年の種付料は500万円。レーヌミノル、メジャーエンブレム、カレンブラックヒル、コパノリチャードと芝G1馬を4頭輩出してきたが、ダートでの活躍馬はブルドッグボスがクラスターC(Jpn3)を勝った程度に留まっている。
・母父はフレンチデピュティ(その父・Deputy Minister)産駒で芝とダートでG1を各1勝(NHKマイルC、ジャパンCダート)、重賞を各2勝。2014年以降、サラ総合BMSランキングでAEIが1を超え続けており、突き抜けた大物はまだ出ていないが安定感を示している。今年はノームコア、カワキタエンカ、メドウラークが中央重賞を制覇。
・母は中央3勝(全てダート)。本馬は7番仔。全姉ブランシェクールは中央4勝、現在は大井に籍を置いており、TCK女王盃(Jpn3)2着、レディスプレリュード(Jpn2)2着の戦績がある。伯母リトルオードリーは報知4歳牝馬特別(G2)の勝ち馬でオークスではエアグルーヴの3着。伯母ココパシオンは仏G3の勝ち馬。
※前走のもちの木賞(京都ダ1800)のレース動画
メイクハッピー
父・Square Eddie、母・Silar Rules、母父・Ten Most Wanted
牝2、新開幸一(美浦)、C.デムーロ騎手
生産牧場:Reddam Racing LLC
2018年ファシグティプトン3月2歳トレーニングセールにて65万ドルで落札
・2戦2勝。10/7の新馬戦(東京ダ1600)をルメール鞍上で1着(-1.6秒差)→11/24のカトレア賞(東京ダ1600)をルメール鞍上で1着(-0.4秒差)、勝ち時計1:38.3(良)。同距離の10/13のプラタナス賞を同じ良馬場で勝ったガルヴィハーラの勝ち時計が1:38.1。
・父は2006年加国産のSmart Strike(その父・Mr. Prospector)産駒。米2歳G1-ブリーダーズフューチュリティS(AW8.5f)の勝ち馬で、米2歳G1-BCジュヴェナイルの2着馬。今年の種付料は2.5万ドル。
・母父はDeputy Commander(その父・Deputy Minister)産駒で米G1-トラヴァーズSなど米重賞4勝。
・現5歳の全兄・Ralisは米2歳G1-ホープフルS(ダ7f)の勝ち馬。現4歳の全兄・B Squaredは重賞勝ちはないが、複数の米重賞入着実績があり、11月の米G1-BCスプリントではRoy Hの6着。伯父のラモンターニャ(父・Peaks and Valleys)は中央5勝(芝2勝、ダ3勝)。祖母Morning Meadowは米G3勝ち馬。
※前走のカトレア賞(東京ダ1600)のレース動画