クレイヴン開催2日目(現地時間4/17)のメインレースは2000ギニーの前哨戦・クレイヴンS(G3)。ゴドルフィンの2騎が人気を集める構図だが、未知の魅力を秘めた無敗馬も数頭出走しており、勢力図一変を狙う。ミニ展望をお届けする。

Craven Stakes (G3・1m)現地時間4/17・15:35発走(ニューマーケット競馬場)

昨年の勝ち馬はMasar(英ダービー)。昨年のカルティエ賞年度代表馬・最優秀3歳牡馬のRoaring Lion(3着)もここを始動戦とし、昨年大活躍している。

現時点での英ブックメーカー・WilliamHILLによるアンティポストでオッズがついている馬の出走は以下の8頭(※併記したオッズはアンティポストでの単勝オッズ)。

Zakouski:9.00倍(2000ギニー)

父・Shamardal、母・O’Giselle、母父・Octagonal
調教師:Charlie Appleby、騎手:William Buick

1戦1勝。11/21のデビュー戦(AW・7f)を勝って以来のレース。未知の魅力もあり現時点で2000ギニー候補として高い評価を得ている馬。

・父のShamardalは2002年米国産のGiant’s Causeway(その父・Storm Cat)産駒。2004年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬で2005年の仏2000ギニー、仏ダービー、セントジェームスパレスSの勝ち馬。主な産駒にLope De Vega(仏2000ギニー、仏ダービー)、Able Friend(香港マイル、チャンピオンズマイルなど)。先日のG1-アルクォズスプリントを制覇したBlue Pointも同馬の産駒。

・半兄のAlbrechtは豪G3-アップアンドカミングSの勝ち馬。伯父のLonhroは豪G1を11勝(距離は1400~2000m)し、2003/2004年シーズンの豪年度代表馬になった名馬。伯父のNielloも豪G1を3勝。一族に南半球の活躍馬多数の牝系出身。

・母父のOctagonalは1992年新国産のZabeel(その父・Sir Tristram)産駒で、コックスプレートなど豪G1を10勝、1995年の豪最優秀2歳馬、1996年の豪年度代表馬・最優秀3歳馬。父として輩出した主な産駒は先述したLonhro。

Royal Marine:13.00倍(2000ギニー)

父・Raven’s Pass、母・Inner Secret、母父・Singspiel
調教師:Saeed bin Suroor、騎手:Christophe Soumillon

01/10 4着 1m UAE2000ギニートライアル(ダート)
10/07 1着 1m ジャンリュックラガルデール賞(仏G1)

・4戦2勝。前々走10/7の仏G1-ジャンリュックラガルデール賞でクビ差で2着に降した馬が、先日のバリサックスS(愛G3)を8馬身差で制したBroome。前走でダートを使われたのはゴドルフィンの馬ならではのローテーションだが、勝ち馬から16馬身差の4着に敗れている。

・父のRaven’s Passは2005年米国産のElusive Quality(その父・Gone West)産駒で、米G1-BCクラシック、英G1-クイーンエリザベス2世Sなど重賞4勝。今年の種付料は1万ユーロ。

・伯父のDubai Destinationは英G1-クイーンアンSなど重賞2勝、Librettistは仏G1-ジャックルマロワ賞、ムーランドロンシャン賞など重賞3勝。母の伯父にヒシアケボノ(スプリンターズS)、母の叔父にアグネスワールド(ジュライC、アベイドロンシャン賞)がいる牝系出身。

Skardu:26.00倍(2000ギニー)

父・Shamardal、母・Diala、母父・Iffraaj
調教師:William Haggas、騎手:James Doyle

1戦1勝。9/28のニューマーケットでのデビュー戦(7f)を勝利して以来のレース

・Shamardal産駒はZakouskiと本馬の2頭が出走となる。

・母は7戦1勝。4代母のSpain Laneは仏G2-グロシェーヌ賞、仏G3-セーネワーズ賞の勝ち馬。

Global Spectrum:41.00倍(2000ギニー)

父・Dutch Art、母・Lady Darshaan、母父・High Chaparral
調教師:Gay Kelleway、騎手:Gerald Mosse

3戦3勝。AWでのレースを連勝し、前走2/23のドーハでの条件戦(芝1m)を勝利し3連勝達成。裏街道といっていいローテーションから一発逆転を狙う存在。

・父のDutch ArtはMedicean(その父・Machiavellian)産駒で全4勝を2歳時にあげた馬で、2006年の英2歳G1-ミドルパークS、仏2歳G1-モルニー賞など重賞3勝。産駒でG1を勝った馬は3頭(GarswoodMabs CrossSlade Power)。

Confiding:51.00倍(2000ギニー)

父・Iffraaj、母・Entre Nous、母父・Sadler’s Wells
調教師:Martyn Meade、騎手:Rob Hornby

・3戦1勝。前走9/1の英G3-ソラリオS(7f)では勝ったToo Darn Hotから7馬身3/4差の3着。前々走7/31の英G2-ヴィンテージS(7f)では勝ったDark Visionから3馬身差の3着。

・父のIffraajは2001年英国産のZafonic(その父・Gone West)産駒で、英重賞3勝(全て7f)。主な産駒にRibchester(ジャックルマロワ賞、クイーンアンS、ロッキンジS、ムーランドロンシャン賞など)。産駒でG1を勝った馬は9頭、重賞を勝った馬は32頭。

Momkin:51.00倍(2000ギニー)

父・Bated Breath、母・Contradict、母父・Raven’s Pass
調教師:Roger Charlton、騎手:Maxime Guyon

・3戦1勝。7/20のデビュー2戦目(7f)で勝ち上がり、前走8/24の条件戦(7.5f)では勝ち馬と頭差の2着。

・父のBated Breathは2007年英国産のDansili(その父・デインヒル)産駒で、英G2-テンプルSの勝ち馬。他にG1での2着が4回。これまでの3世代の産駒から2頭の重賞勝ち馬が出ており、Beckfordが愛G2-レイルウェイSを、Worth Waitingが仏G3-ミネルヴ賞を勝っている。今年の種付料は1万ポンド。

Set Piece:51.00倍(2000ギニー)

父・Dansili、母・Portodora、母父・Kingmambo
調教師:Hugo Palmer、騎手:Frankie Dettori

2戦2勝。12/12のデビュー戦(AW・1m)→1/8の2戦目(AW・1m)を連勝中。

・曽祖母Modenaを牝祖とする活躍馬多数。Modenaの産駒にElmaamul(エクリプスS、フェニックスチャンピオンS)、Reams of Verse(英オークス、フィリーズマイル)。Modenaの孫にMidday(BCフィリー&メアターフ、ヨークシャーオークス、ヴェルメイユ賞、ナッソーS)。

Watan:51.00倍(2000ギニー)

父・Toronado、母・Shotgun Gulch、母父・Thunder Gulch
調教師:Richard Hannon、騎手:Ryan Moore

・4戦2勝。前々走9/1の英G3-ソラリオS(7f)では勝ったToo Darn Hotから15馬身半差の5着

・父のToronadoは2010年愛国産のHigh Chaparral(その父・Sadler’s Wells)産駒で、英G1-クイーンアンS、サセックスSなど英重賞4勝。現3歳がファーストクロップになるが、未だ重賞勝ち馬は出ておらず、本馬も含め重賞入着馬が3頭いるのみ

母のShotgun Gulchは米G1-ヴァイネリーマディソンSの勝ち馬

参考記事

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