本日4/28(日)に香港シャティン競馬場にて行われた香港チャンピオンズデイ開催のG1レース3鞍のレース結果、勝ち馬のプロフィール、レース動画をお届けする。
クイーンエリザベス2世カップ(G1・芝2000m)
1着:ウインブライト
父・ステイゴールド、母・サマーエタニティ、母父・アドマイヤコジーン
牡5、調教師:畠山吉宏(美浦)、騎手:松岡正海
・スタートの出が悪く、立ち遅れ気味になったウインブライトだが、内枠の利で中団のインを確保。直線で先団を捌くのに若干手間取るも、脚色は最後まで良好。先に抜け出した内2頭を交わし、外から差してきた2頭の追撃も封じ見事に1着。
・現地実況の「Japan、Do it again!」の通り、一昨年のネオリアリズムに続く日本調教馬の勝利で、日本調教馬5勝目(2002年、2003年のエイシンプレストン、2012年のルーラーシップ、2017年のネオリアリズム、2019年のウインブライト)。
・ウインブライトはコスモヴューファームの生産馬。初の海外レース挑戦で見事にG1制覇。重賞は通算6勝目(中山記念2勝、スプリングS、中山金杯、福島記念)。父のステイゴールドは9頭目の平地G1馬を輩出。
・5代母のミスブゼンが輸入基礎牝馬で一族にヤシマソブリン、ラッキーゲラン、シルクスキー、コスモドリーム、オースミシャダイ、ハクサンムーンらがいる牝系出身。
・母父のアドマイヤコジーンは父としてスノードラゴン、アストンマーチャンの2頭のG1馬を輩出。BMSとしては初のG1馬を輩出することとなっている。
2着:Exultant
父・Teofilo、母・Contrary、母父・Mark Of Esteem
せん5、調教師:A S Cruz、騎手:Zac Purton
3着:リスグラシュー
父・ハーツクライ、母・リリサイド、母父・American Post
牝5、調教師:矢作芳人(栗東)、騎手:Oisin Murphy
チャンピオンズマイル(G1・芝1600m)
1着:Beauty Generation
父・Road To Rock、母・Stylish Bel、母父・Bel Esprit
せん7、調教師:John Moore、騎手:Zac Purton
・ハナにたった注目のBeauty Generationがそのままラクに逃げ切り勝ち。2着馬との着差は1馬身半。
・Beauty Generationはニュージーランド産の香港調教馬。昨年のチャンピオンズマイルからこれで9連勝達成。G1レースは7勝目(香港マイル2勝、チャンピオンズマイル2勝、クイーンズシルバージュビリーC2勝、ザスチュワーズC)。この後、安田記念出走となれば盛り上がることは確実だが果たしてどうか。
・父のRoad To Rockは2004年豪州産のEncosta de Lago(その父・Fairy King)産駒で豪G1を2勝。本馬以外に活躍馬は輩出していない。Encosta de Lagoは豪リーディングサイアーに2度輝いた馬で、オーストラリア、香港、ニュージーランドでG1馬を多数輩出。日本のG1では産駒の香港調教馬・ウルトラファンタジーが2010年のスプリンターズSを制している。
・母父のBel Espritは1999年豪州産のロイヤルアカデミーⅡ(その父・Nijinsky)産駒で豪G1を2勝。父として25戦25勝、G1を15勝した歴史的名牝・Black Caviarを輩出。
2着:Singapore Sling
父・Philanthropist、母・Sing Dixie Sing、母父・Western Winter
せん6、調教師:A T Millard、騎手:Karis Teetan
3着:Simply Brilliant
父・Frankel、母・Red Bloom、母父・Selkirk
せん5、調教師:F C Lor、騎手:Oisin Murphy
チェアマンズスプリントプライズ(G1・芝1200m)
1着:Beat The Clock
父・Hinchinbrook、母・Flion Fenena、母父・Lion Hunter
せん5、調教師:J Size、騎手:Joao Moreira
・先に抜け出したRattanを目がけて、外からBeat The Clockが猛追。最後の最後に差し切って1着。
・Beat The Clockは豪州産の香港調教馬。今年1/20のセンテナリースプリントCに続くG1レース2勝目。これまでの21戦で4着以下になったことがない馬で、昨年12月のG1-香港スプリントで3着、昨年4月のG1-チェアマンズスプリントでも3着と常に上位に食い込んできた実績馬。デインヒル3×3の血統構成が特徴的。
・父のHinchinbrookは2007年豪州産のFastnet Rock(その父・デインヒル)産駒で14戦2勝(重賞1勝)。オーストラリアのリーディングサイアー、スニッツエルの半弟にあたる。本馬がこれまでの代表産駒。
・母父のLion Hunterは1992年豪州産のデインヒル産駒。BMSとして輩出した主な産駒に豪G1を2勝(クールモアスタッドS、ブルーダイヤモンドS)したStar Witness。
2着:Rattan
父・Savabeel、母・Grand Princess、母父・Last Tycoon
せん5、調教師:Richard Gibson、騎手:Chad Schofield
3着:Little Giant
父・Swiss Ace、母・Princess Carolina、母父・More Than Ready
せん6、調教師:D J Hall、騎手:C Y Ho