プールデッセデプーラン(仏2000ギニー)、プールデッセデプーリッシュ(仏1000ギニー)・レース結果

先程、仏パリロンシャン競馬場にて行われたプールデッセデプーラン(仏2000ギニー)とプールデッセデプーリッシュ(仏1000ギニー)のレース結果と直線動画を速報でお届けする。

合わせて現地時間5/11に行われた英ダービートライアルS(Listed)、オークストライアル(Listed)と現地時間5/12に行われた愛ダービートライアルS(G3)のレース結果と直線動画もお届けする。

Poule d’Essai des Poulains(仏2000ギニー)(G1・1m・仏パリロンシャン競馬場)

1着:Persian King

父・Kingman、母・Pretty Please、母父・Dylan Thomas
調教師:A Fabre、騎手:Pierre-Charles Boudot

・通算6戦5勝(重賞3勝)。昨年10/13の英G3-オータムS(1m)では、先日の英2000ギニーを勝ったMagna Greciaをクビ差制して1着。その後、休養に入り、休み明けの前走4/14の仏G3-フォンテーヌブロー賞(1m)を5馬身差で快勝し、ここへ臨んでいた。

・Persian Kingは道中はイン待機。直線もそのままイン強襲の形となり、一気に突き抜け後続を抑えて勝利。2着馬との着差は1馬身差。

父のKingmanはファーストクロップから初のG1馬を輩出。本馬以外で3戦3勝(重賞2勝)のCalyxが6月のロイヤルアスコット開催でセントジェイムズパレスS(G1・1m)とコモンウェルスC(G1・6f)のいずれにおいても有力馬と目されており、Kingmanは期待に違わぬクオリティのスタートを切っている。

・母のPretty Pleaseは2戦1勝。伯父のPlanteurは仏G1-ガネー賞など重賞4勝。凱旋門賞、仏ダービーなど重賞4勝のPeintre Celebreと同じ牝系の出身。

・A Fabre調教師はプールデッセデプーラン(仏2000ギニー)7勝目。
 1984年・Siberian Express
 1987年・Soviet Star
 2001年・Vahorimix
 2003年・Clodovil
 2010年・Lope De Vega
 2015年・Make Believe
 2019年・Persian King

2着:Shaman

父・Shamardal、母・Only Green、母父・Green Desert
調教師:C Laffon-Parias、騎手:Maxime Guyon

・通算8戦4勝(重賞1勝)。母は14戦3勝。伯母のOccupandisteは仏G1-フォレ賞、仏G1-モーリスドゲスト賞など重賞4勝。Occupandisteの孫に2013年の仏ダービー馬・Intelloがいる。

3着:San Donato

父・Lope De Vega、母・Boston Rocker、母父・Acclamation
調教師:Roger Varian、騎手:Andrea Atzeni

4着:Graignes

父・Zoffany、母・Grey Anatomy、母父・Slickly
調教師:Y Barberot、騎手:Cristian Demuro

5着:Duke Of Hazzard

父・Lope De Vega、母・With Your Spirit、母父・Invincible Spirit
調教師:Paul Cole、騎手:Olivier Peslier

Poule d’Essai des Pouliches(仏1000ギニー)(G1・1m・仏パリロンシャン競馬場)

1着:Castle Lady

父・Shamardal、母・Windsor County、母父・Elusive Quality
調教師:H-A Pantall、騎手:Mickael Barzalona

通算3戦3勝(重賞2勝)。3/14のデビュー戦(AW1m)→4/14の仏G3-グロット賞(1m)と連勝中で臨んでいた。オーナーのゴドルフィンはPersian Kingに続く勝利でクラシックダブル達成。

・直線外から伸びるCastle Ladyと内から抜けてきたCommesの熾烈な争いとなり、最後はハナ差凌いだCastle Ladyがデビュー3連勝でクラシック制覇を果たしている。

・父のShamardalは2002年英国産のGiant’s Causeway産駒。2005年の仏2冠馬でセントジェイムズパレスS、デューハーストSなど重賞5勝。Castle Ladyの仏1000ギニーの勝利で22頭目のG1馬を輩出

・母のWindsor Countyは未出走。伯父のRaven’s Passは米G1-BCクラシック、英G1-クイーンエリザベス2世Sなど重賞4勝。伯父のGigawattは米G3-マイアミマイルBCハンデの勝ち馬。祖母のAscutneyは米G3-ミエスクSの勝ち馬。

2着:Commes

父・Le Havre、母・Leaupartie、母父・Stormy River
調教師:J-C Rouget、騎手:Cristian Demuro

・通算4戦1勝、2着3回。直線、内から見せ場十分な差し込みを見せ、ハナ差の2着。母のLeaupartieは仏G3-プシシェ賞の勝ち馬。

3着:East

父・Frankel、母・Vital Statistics、母父・Indian Ridge
調教師:Kevin Ryan、騎手:Jamie Spencer

4着:Imperial Charm

父・Dubawi、母・Reem Three、母父・Mark Of Esteem
調教師:Simon Crisford、騎手:Andrea Atzeni

5着:Matematica

父・Rock Of Gibraltar、母・Mathematicienne、母父・Galileo
調教師:C Laffon-Parias、騎手:Maxime Guyon

現地時間5/11(土)・Derby Trial Stakes(Listed・1m3f133yds・英リングフィールド競馬場)

1着:Anthony Van Dyck

父・Galileo、母・Believe’N’Succeed、母父・Exceed And Excel
調教師:A P O’Brien、騎手:Ryan Moore

・通算8戦4勝(重賞2勝)。昨年11/2の米G1-BCジュヴェナイルターフ(1m)で勝ち馬から6馬身3/4差の9着だった時以来の休み明けのレースを勝利

母のBelieve’N’Succeedは豪2歳牝馬G3-ブルーダイヤモンドS(芝1100m)の勝ち馬半姉のBoundingは新G1-ARCレイルウェイSなど、オーストラリア、ニュージーランドで重賞5勝の活躍馬。曽祖母のNovember Snowは米G1-アラバマS、テストSなど重賞3勝。

・以下が直線動画。外から迫ってきたPablo Escobarrを最後突き放し勝利。ダービー前哨戦をことごとくA P O’Brien師の管理馬が勝利する状況が継続中。

2着:Pablo Escobarr

父・Galileo、母・Bewitched、母父・Dansili
調教師:William Haggas、騎手:James Doyle

・通算6戦1勝。母のBewitchedは英G3-ベンゴーフS、愛G3-ルネサンスSなど重賞4勝祖母のAbbatialeは仏G3-ベネロープ賞の勝ち馬

現地時間5/11(土)・Oaks Trial Fillies’ Stakes(Listed・1m3f133yds・英リングフィールド競馬場)

近20年でこのレースを経由して英オークスを制覇した馬は1999年のRamruma(このレースで1着)、2008年のLook Here(このレースで2着)。

1着:Anapurna

父・Frankel、母・Dash To The Top、母父・Montjeu
調教師:John Gosden、騎手:Frankie Dettori

通算3戦2勝。12/27のデビュー戦(AW・1m142yds)で9着→1/30の2戦目(AW・1m2f)で1着。今回は初の芝でのレース+休み明けのレースだったが、6馬身差で快勝

母のDash To The Topは8戦2勝、英G1-ヨークシャーオークスの2着馬。従姉のSpeedy Boardingは仏G1-オペラ賞、仏G1-ジャンロマネ賞など重賞3勝。曽祖母のMilligramは英G1-クイーンエリザベス2世Sなど重賞3勝4代母のOne in a Millionは1979年の英1000ギニー馬

・以下が直線動画。最後は鞍上のFrankie Dettoriが後ろを振り向く余裕の勝ちっぷり。先週のチェシャーオークスを快勝したMehdaayihに続き、Frankel産駒からオークス候補が堂々と名乗りを上げている

現地時間5/12(日)・Derby Trial Stakes(G3・1m2f・愛レパーズタウン競馬場)

近20年でこのレースを経由して英ダービーを制覇した馬は2000年のSinndar、2001年のGalileo、2002年のHigh Chaparral。3頭ともバリサックスSからここを使い、ここを勝ってダービー制覇。

1着:Broome

父・Australia、母・Sweepstake、母父・Acclamation
調教師:A P O’Brien、騎手:Donnacha O’Brien

・通算7戦3勝(重賞2勝)。休み明けだった前走4/6のバリサックスS(G3・1m2f)を8馬身差で圧勝し、ここへ臨んでいた。バリサックスS→愛ダービートライアルS→英ダービーと3連勝すれば、同厩のダービー馬・2001年のGalileo、2002年のHigh Chaparralと全く同じになるが果たしてどうか。

・以下が直線動画。前にいた同厩のBlenheim PalaceとSovereignに外から一気に並びかけ、あっさりと差し切り勝ち。

・以下のtweetにあるようにダービーの前哨戦をことごとくA P O’Brien師の管理馬が制覇中。BroomeCape Of Good HopeSir DragonetCircus MaximusAnthony Van Dyckの他に5/16のダンテSでToo Darn Hotとの激突となるJapanが控えている強力布陣。A P O’Brien師が現地メディアへのインタビューで「昨年の秋以降の天候が、雨や雪が多かった前年と比べて非常に良かったので、乗り込み、調教が順調に運べた」旨のコメントを出していたが、今年のバリードイル陣営の戦力は例年にも増して強力な模様である。

2着:Blenheim Palace

父・Galileo、母・Meow、母父・Storm Cat
調教師:A P O’Brien、騎手:Emmet McNamara

・通算6戦1勝。4/28に初勝利をあげたばかりの馬。Churchill(英愛2000ギニーなど重賞6勝)、Clemmie(チェヴァリーパークSなど重賞3勝)の全弟という筋金入りの良血馬。

3着:Sovereign

父・Galileo、母・Devoted To You、母父・Danehill Dancer
調教師:A P O’Brien、騎手:Seamie Heffernan

・通算7戦1勝。前走のバリサックスSで2着(8馬身差)。今回は3馬身差の3着。ショウナンマイティ(大阪杯)、ゴーフォザサミット(青葉賞)の従弟にあたる馬。