先程、愛カラ競馬場にて行われた今年のアイリッシュ2000ギニーのレース結果と直線動画を速報でお届けする。他に注目馬・Calyxが出走したヘイドック競馬場にて行われたサンディーレーンS(G2・6f)の結果もお届けする。
合わせて現地時間5/26(日)に各地で行われるG1レースの有力馬を簡単にまとめているのでご参照頂きたい。
Irish 2,000 Guineas(G1・1m)
1着:Phoenix Of Spain
父・Lope De Vega、母・Lucky Clio、母父・Key Of Luck
調教師:Charles Hills、騎手:Jamie Spencer
・通算6戦3勝(重賞2勝)。今回は昨年10/27の英G1-ヴァーテムフューチュリティトロフィ(1m)で勝ったMagna Greciaと頭差の2着だった時以来の休み明けのレース。前々走9/15の英G2-シャンペンS(7f)では勝ったToo Darn Hotと1馬身3/4差の2着で、力量的にトップクラスにはいた一頭だが、今回は休み明けで能力以上に人気を落としていた印象。
・内から早めに抜け出して、外から迫るToo Darn Hotらを封じてそのまま粘り切り勝利。抜け出してからバテずに差を広げての勝利で、休み明けでこの勝ち方なら今後が楽しみな存在。
・父のLope De Vegaは2007年愛国産のShamardal産駒。現役時はA Fabre師に管理され、仏ダービーと仏2000ギニーの2冠を制覇。本馬の今日の勝利でG1馬を8頭輩出したことになる。現3歳世代では昨年、NewspaperofrecordがBCジュヴェナイルフィリーズターフを圧勝している。種付料は2011年に1.5万ユーロでスタートし年々上昇。今年は過去最高の8万ユーロとなっている。
・母のLucky Clioは8戦未勝利。伯父のSpecial Kaldounは仏重賞を6勝。2003年のマイルチャンピオンシップに遠征してきた事を覚えておられる方もいるだろう。結果はデュランダルの9着。
2着:Too Darn Hot
父・Dubawi、母・Dar Re Mi、母父・Singspiel
調教師:John Gosden、騎手:Frankie Dettori
・5/16のダンテS(2着)から中8日での出走だったが、前走に続き2着。道中はMagna Greciaの外につけマークする形。直線に入ってからはあっさりMagna Greciaを交わし、復活Vか?と思わせたが、最内から抜け出していたPhoenix Of Spainとの差は詰まらず3馬身差の2着となっている。
・グリーナムSを回避し、ぶっつけで使う予定だった英2000ギニーにも結局間に合わなかった調整過程の狂いが尾を引いているのか、早熟性の発露と見るべきなのか、いずれにせよ来月のロイヤルアスコット開催でのパフォーマンスが引き続き注目される。
3着:Decrypt
父・Dark Angel、母・She’s A Worldie、母父・Kodiac
調教師:P Twomey、騎手:W J Lee
・直線外からジリジリ伸びて3着。勝ち馬との着差は3馬身半差。
4着:Skardu
父・Shamardal、母・Diala、母父・Iffraaj
調教師:William Haggas、騎手:James Doyle
・先に抜け出したPhoenix Of Spainに最内から追いすがろうとするも、残り1Fを過ぎた辺りで後退。
5着:Magna Grecia
父・Invincible Spirit、母・Cabaret、母父・Galileo
調教師:A P O’Brien、騎手:Ryan Moore
・いいところなしの内容で5着(勝ち馬との着差は5馬身3/4差)。
Sandy Lane Stakes(G2・6f)
1着:Hello Youmzain
父・Kodiac、母・Spasha、母父・Shamardal
調教師:Kevin Ryan、騎手:Kevin Stott
2着:Calyx
父・Kingman、母・Helleborine、母父・Observatory
調教師:John Gosden、騎手:Robert Havlin
・レースは4頭立て。スタート良くなかったCalyxは差す競馬となるが、直線追われて良さが出せず完敗の形で2着(3馬身1/4差)。Calyxは初の敗戦で通算戦績は4戦3勝となっている。尚、勝ち馬のHello Youmzainは2歳時に仏G2-メゾンラフィット賞(6f)を勝っている実績馬。
・現地中継ではレース後、すぐに愛カラ競馬場にいるJohn Gosden師にインタビューを行っていたが、「馬場状態(Good To Firm)が合わなかった」「(敗戦は)驚くことはない」旨のコメントを出している。
現地時間5/26(日)のG1レースについて
5/26(日)は愛カラ競馬場にて行われるアイリッシュ1000ギニーをはじめ、各地でG1レースが行われる。以下に簡単にレースごとに有力馬をまとめているのでご参照頂きたい。
愛カラ競馬場・アイリッシュ1000ギニー(G1・1m)
・英1000ギニーの再戦ムードで現時点の人気はHermosa(英1000ギニー馬)、Qabala(英1000ギニー3着)、Just Wonderful(英1000ギニー6着)の順。尚、Ryan Mooreは今回はJust WonderfulではなくHermosaに騎乗。
愛カラ競馬場・タタソールズゴールドカップ(G1・1m2f110y)
・5頭立ての予定でメンバー構成は薄め。実績からはA P O’Brien師の管理馬・Magicalが圧倒的な人気を集める一戦。昨秋のBCターフでEnableを相手に大善戦の2着と健闘して以降、今季は愛G3→愛G2と連勝中。
仏パリロンシャン競馬場・サンタラリ賞(G1・1m2f)
・3歳牝馬限定のG1レース。6/16(日)に行われるディアヌ賞(仏オークス)の前哨戦として必見の一戦。現時点ではPivotal産駒のSiyarafina(2戦2勝)、Le Havre産駒のPlatane(3戦2勝)、Frankel産駒のFount(2戦2勝)らが人気を集めている。
仏パリロンシャン競馬場・イスパーン賞(G1・1m1f55y)
・G1を3勝しているゴドルフィンの実績馬・Wild Illusionが今季初戦を迎える。昨秋のBCフィリーアンドメアターフでは1番人気だったが勝ち馬にマークされ、抜け出したところを最後に差されての惜敗で2着。始動戦を勝利で飾れるか。
香港シャティン競馬場・チャンピオンズ&チャターC(G1・1m4f)
・日本からはハッピーグリンが服部茂史騎手を背に出走。先日のクイーンエリザベス2世Cでウインブライトの2着だったExultant、Time Warp、Pakistan Starとお馴染みの香港の有力馬が出走する一戦。