先程、英エプソム競馬場にて行われた今年の英オークスのレース結果と直線動画を速報でお届けする。合わせて同日に行われた古馬G1・コロネーションCのレース結果と直線動画も合わせてお届けする。

Oaks(G1・1m4f6y)

1着:Anapurna

父・Frankel、母・Dash To The Top、母父・Montjeu
調教師:John Gosden、騎手:Frankie Dettori

今日の勝利で通算4戦3勝。デビュー戦で9着に敗れて以降、3連勝。父と母父をご覧頂くと一目瞭然だが、Sadler’s WellsのS3×M3のクロスを持つ馬で、Enableの同じSadler’s WellsのM2×S3よりは薄いが、かなり濃い配合。

・スタート良く、好位のインに潜り込み、そのままインでじっくりレースを進める絶好のレース運び。直線でやや前がカベになりかけるも、狭いところに突っ込んで先団を抜けると、先に外から抜け出していたPink Dogwoodに内から猛追。最後はデットーリとムーア、名手同士の一騎打ちとなるも、クビ差凌いで1着。

Frankel産駒は欧州で初のクラシック制覇。日本でソウルスターリングがオークスを制しているが、欧州では初年度産駒のCracksmanが英ダービー3着、愛ダービー2着と後一歩でクラシックには届いていなかった。今日の勝利でFrankel産駒のG1馬は3世代で7頭目(モズアスコットソウルスターリングCall the WindCracksmanDream CastleWithout ParoleAnapurna)となっている。

・母父のMontjeuはBMSとしてCharm Spirit(クイーンエリザベス2世S、ムーランドロンシャン賞など)、Obviously(BCターフスプリントなど)らを輩出。

・牝系などの血統背景については以下の展望記事をご参照下さい。

・John Gosden師は英オークス3勝目(2014年・Taghrooda、2017年・Enable、2019年・Anapurna)。

・Frankie Dettori騎手は英オークス5勝目(1994年・Balanchine、1995年・Moonshell、2002年・Kazzia、2017年・Enable、2019年・Anapurna)。レース後、馬上から高々と右手を上げ、手のひらをひろげてオークス「5」勝目を誇っていたのが印象的。

2着:Pink Dogwood(クビ差)

父・Camelot、母・Question Times、母父・Shamardal
調教師:A P O’Brien、騎手:Ryan Moore

・道中は後方待機。外、外を回りスムーズに進出し、直線で満を持して仕掛けられると馬場の真ん中を堂々と抜け出し、これが勝ったか?と思わせる走りだったが、内からするすると伸びてきたAnapurnaを突き離すまでには至らず、残り1/2Fではほぼ追いつかれ、最後は競り負けての2着。内容的には強い競馬を見せたといえる。

3着:Fleeting(勝ち馬との着差:1馬身半)

父・Zoffany、母・Azafata、母父・Motivator
調教師:A P O’Brien、騎手:Wayne Lordan

・通算6戦2勝。2歳時にメイヒルS(G2・1m)を勝っている馬だが、前走の英1000ギニーではシンガリ負けで人気を落としていた。今日は直線で進路が全くない状況から外→内と進路を求めていると、内がぽっかり空き、思い切り良く突っ込んで3着入線。

4着:Manuela De Vega(勝ち馬との着差:2馬身半)

父・Lope De Vega、母・Roscoff、母父・Daylami
調教師:Ralph Beckett、騎手:Harry Bentley

5着:Delphinia(勝ち馬との着差:4馬身)

父・Galileo、母・Again、母父・Danehill Dancer
調教師:A P O’Brien、騎手:Seamie Heffernan

7着:Mehdaayih(勝ち馬との着差:6馬身1/4)

父・Frankel、母・Sayyedati Symphony、母父・Gone West
調教師:John Gosden、騎手:Robert Havlin

・馬込みに揉まれ込む展開となり、直線で狭いところへ突っ込んで進路を確保しようとするも、全くうまくいかず、不完全燃焼の一戦に。

Coronation Cup(G1・1m4f6y)

1着:Defoe

父・Dalakhani、母・Dulkashe、母父・Pivotal
せん5、調教師:Roger Varian、騎手:Andrea Atzeni

・今日の勝利で通算17戦8勝(重賞4勝)。これまでに昨年の愛G1-タタソールズゴールドカップで3着、独G1-バーデン大賞で2着、独G1-バイエルン大賞で2着とG1では2着が最高だったが、今日見事にG1を初制覇。

  1着:[2019/05/31]コロネーションC(英G1・1m4f6y)
 1着:[2018/05/05]ジョッキークラブS(英G2・1m4f)
 1着:[2018/04/21]ジョンポーターS(英G3・1m4f)
 1着:[2017/08/19]ジェフリーフリアS(英G3・1m5f61yds)

・父のDalakhaniは2000年愛国産のDarshaan産駒。生涯9戦8勝、G1を4勝(凱旋門賞仏ダービーリュパン賞クリテリウムアンテルナシオナル)、重賞を7勝し、2003年のカルティエ賞年度代表馬に選出された馬。主な産駒にコンデュイット(キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、BCターフ2勝、英セントレジャー)、Reliable Man(仏ダービー、クイーンエリザベスS)。

・母のDulkasheは7戦1勝。母の従兄・MubtakerはDefoeも勝った英G3-ジェフリーフリアSを3連覇するなど重賞6勝。

・道中はインの最後方に控えていたが、内を伝ってスルスルと上昇。4角ではKew Gardensよりも前にいたが、先に仕掛けて先頭に立ったKew Gardensに残り1/2Fの地点で追いつくと、最後は差し切って見事に1着。

2着:Kew Gardens(半馬身差)

父・Galileo、母・Chelsea Rose、母父・Desert King
牡4、調教師:A P O’Brien、騎手:Ryan Moore

・通算15戦5勝(重賞3勝)。昨年の英G1-セントレジャー、仏G1-パリ大賞典、英G2-クイーンズヴァーズを勝っている実績馬だが、休み明けの前走5/9の英G3-オーモンドSでは勝ち馬から8馬身差の2着と敗れていて、臨戦過程に不安があった印象。

・道中は最後方のアウトに位置し(横のインにいたのが勝ち馬)、そのまま外から直線先に仕掛けて、残り1Fの地点では完全に先頭に立ち、ここまでの脚はなかなかのものだったが、内を掬って伸びてきた勝ち馬に残り1/2Fの地点で並ばれ、最後は差されての2着。

3着:Salouen(勝ち馬との着差:5馬身半)

父・Canford Cliffs、母・Gali Gal、母父・Galileo
牡5、調教師:Sylvester Kirk、騎手:Oisin Murphy

・通算23戦3勝。これまでに重賞勝ちはないが、昨年の英G1-コロネーションCでは大いに見せ場を作り、勝ったCracksman と頭差の2着、仏G1-サンクルー大賞では勝ったWaldgeistから1馬身1/4差の3着と善戦を繰り返してきた馬。今日は先行粘り込みの3着。