日本でも馬券が発売されたプリンスオブウェールズSなど、ロイヤルアスコット開催2日目に行われた重賞4レースの結果と直線動画をお届けする。合わせて6/20(木)に行われる開催3日目の展望をお届けする。

1R・Queen Mary Stakes(G2・5f)

1着:Raffle Prize

牝2、父・Slade Power、母・Summer Fete、母父・Pivotal
調教師:Mark Johnston、騎手:Frankie Dettori

・雨が激しく降りしきる中、25頭立てで行われたレースを主導したアメリカ調教馬・Kimariが逃げ込みを図ろうとするが、外から力強く伸びてきたRaffle Prizeが差し切って1着。

・今日の勝利で通算3戦2勝。5/18のニューマーケットでのデビュー戦(6f)で2着→5/25のチェスターでの2戦目(6f)で1着。その後、ここへ臨んでいた馬。今日の勝利を受けて、来年の英1000ギニーのアンティポストに名前が上がるような事はまだなく、現時点で先々を占えるような材料はまだ無さそうな印象。

 1着:[2019/06/19]クイーンメアリーS(英G2・5f・アスコット)

・父のSlade Powerは2009年愛国産のDutch Art(その父・Medicean)産駒。英G1-ジュライカップ、ダイヤモンドジュビリーSなど重賞6勝。現3歳がファーストクロップだが、重賞勝ち馬は未だ出ておらず、セカンドクロップから初の重賞勝ち馬がようやく出ることとなっている。これまでの産駒成績の低迷から今年の種付料は前年の半額となる7500ユーロへ引き下げられたばかり。

母のSummer Feteは英G3-オークツリーS(7f)の勝ち馬

2着:Kimari(アタマ差)

牝2、父・Munnings、母・Cozze Up Lady、母父・Cozzene
調教師:Wesley A Ward、騎手:John R Velazquez

3着:Final Song(勝ち馬との着差:1馬身1/4差)

牝2、父・Dark Angel、母・Rahiyah、母父・Rahy
調教師:Saeed bin Suroor、騎手:Christophe Soumillon

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2019-06-19/731560

2R・Queen’s Vase(G2・1m6f34yds)

1着:Dashing Willoughby

牡3、父・Nathaniel、母・Miss Dashwood、母父・Dylan Thomas
調教師:Andrew Balding、騎手:Oisin Murphy

・直線を向いた時に前にいた3頭がそのままゴールする前残りのレース。勝ったのは3番手で直線を向いたDashing Willoughby。

・今日の勝利で通算6戦2勝。休み明けの前々走4/12の条件戦(1m2f)で2着→前走5/8のチェスターヴァーズ(LR・1m4f63yds)では勝ったSir Dragonetから8馬身3/4差の3着。これまでの戦績は地味なものだったが、大舞台で重賞初勝利を果たしている。

 1着:[2019/06/19]クイーンズヴェース(英G2・1m6f34yds・アスコット)

Nathaniel産駒は先日の仏G1-ディアヌ賞(仏オークス)をChannelが制したばかりで、本馬の今日の勝利で3世代で8頭目の重賞勝ち馬を輩出することとなっている。

母の従妹にあたるAnapurnaが先日の英オークスを制したばかり。叔母のSpeedy Boardingは仏G1-オペラ賞、ジャンロマネ賞など重賞3勝。

2着:Barbados(半馬身差)

牡3、父・Galileo、母・Sumora、母父・Danehill
調教師:A P O’Brien、騎手:Wayne Lordan

3着:Nayef Road(勝ち馬との着差:1馬身差)

牡3、父・Galileo、母・Rose Bonheur、母父・Danehill Dancer
調教師:Mark Johnston、騎手:Andrea Atzeni

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2019-06-19/731559

3R・Prince Of Wales’s Stakes(G1・1m1f212yds)

1着:Crystal Ocean

牡5、父・Sea The Stars、母・Crystal Star、母父・Mark Of Esteem
調教師:Sir Michael Stoute、騎手:Frankie Dettori

・道中2番手追走のCrystal Oceanが直線手前で早めに先頭に立つと、3番手追走のMagicalが接近。デットーリとムーア、名手2人の鍔迫り合いとなったが、脚色に終始余力があったCrystal Oceanがそのまま押し切って初のG1制覇。Sea Of Classは5着、ディアドラは6着。

・今日の勝利で通算15戦8勝、重賞7勝。これまでG1は一昨年のセントレジャー、昨年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSと英チャンピオンSと2着が3回だったが、今回初のG1制覇を果たしている。

 1着:[2019/06/19]プリンスオブウェールズS(英G1・1m1f212yds・アスコット)
 1着:[2019/05/18]アストンパークS(英G3・1m4f・ニューベリー)
 1着:[2019/04/26]ゴードンリチャーズS(英G3・1m1f209yds・サンダウン)
 1着:[2018/06/23]ハードウィックS(英G3・1m3f211yds・アスコット)
 1着:[2018/05/19]アストンパークS(英G3・1m4f・ニューベリー)
 1着:[2018/04/27]ゴードンリチャーズS(英G3・1m1f209yds・サンダウン)
 1着:[2017/08/05]ゴードンS(英G3・1m3f218yds・グッドウッド)

・父のSea The Starsは6世代で11頭目のG1馬を輩出。Taghrooda(キングジョージ、英オークス)、Harzand(英愛ダービー)、Cloth Of Stars(ガネー賞)、Stradivarius(ゴールドカップなど)、Sea Of Class(愛オークス、ヨークシャーオークス)と継続性のある産駒実績は今年の種付料13万5000ユーロの値に相応しいもの。明日は産駒のStradivariusが連覇を狙いゴールドカップへ出走予定。

・半姉のCrystal Capellaは重賞4勝、半兄のHillstarはカナダG1-カナディアンインターナショナルSなど重賞3勝。祖母の半妹ローズジプシーは仏G1-プールデッセデプーリッシュ(仏1000ギニー)の勝ち馬で、この馬の孫にアマルフィコーストがいる。

・鞍上のFrankie Dettoriはロイヤルアスコット開催62勝目。プリンスオブウェールズSは4勝目(2001年・Fantastic Light、2002年・Grandera、2011年・Rewilding、2019年・Crystal Ocean)。

・Sir Michael Stoute師はロイヤルアスコット開催80勝目(最多記録更新中)。プリンスオブウェールズSは4勝目(1981年・Hard Fought、1991年・Stagecraft、2018年・Poet’s Word、2019年・Crystal Ocean)。

2着:Magical(1馬身1/4差)

牝4、父・Galileo、母・Halfway To Heaven、母父・Pivotal
調教師:A P O’Brien、騎手:Ryan Moore

3着:Waldgeist(勝ち馬との着差:4馬身半差)

牡5、父・Galileo、母・Waldlerche、母父・Monsun
調教師:A Fabre、騎手:Pierre-Charles Boudot

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2019-06-19/727808

4R・Duke Of Cambridge Stakes(G2・1m)

1着:Move Swiftly

牝4、父・Farhh、母・Hurricane Harriet、母父・Bertolini
調教師:William Haggas、騎手:Daniel Tudhope

・最内からF.デットーリ騎乗のRawdaaとR.ムーア騎乗のI Can Flyが並んで抜け出しを図る中、遅れて外から差してきたMove Swiftlyが末脚一閃。まとめて差し切って1着。

・今日の勝利で通算8戦4勝。昨年11/1以来の出走で休み明けのレースだったが、見事に初重賞制覇。

 1着:[2019/06/19]デュークオブケンブリッジS(英G2・1m・アスコット)

・父のFarhhは2008年英国産のPivotal産駒。現3歳が2世代目となるが、今日の本馬の勝利で重賞勝ち馬は4頭となっている。明日のゴールドカップにこれまでの代表産駒であるDee Ex Beeが出走予定。

2着:Rawdaa(クビ差)

牝4、父・Teofilo、母・Lady Lahar、母父・Fraam
調教師:Sir Michael Stoute、騎手:Frankie Dettori

3着:I Can Fly(勝ち馬との着差:2馬身)

牝4、父・Fastnet Rock、母・Madonna Dell’Orto、母父・Montjeu
調教師:A P O’Brien、騎手:Ryan Moore

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2019-06-19/727809

以下、3日目(6/20)に行われる重賞レースと出走予定の有力馬についてまとめているのでご参照頂きたい。

6/20(木)22:30~は、DAZNにて衛星生中継。初日は4R終了時に唐突に中継が終わってしまったが、2日目は全レース終了まできっちり配信。5Rや6Rの重賞以外のレースでも勝利した関係者が実に嬉しそうにしているシーンを見ると、英国のホースマンにとってこの開催自体の重みが想像以上である事が分かる。

※以下のDubai Racing ChannelでもLiveで無料配信(登録不要)されるので、DAZNの視聴環境が整わない方はリンク先にてお楽しみ頂きたい。こちらは22時前位から放送されるロイヤルプロセッション(馬車に乗ったロイヤルファミリーがコースからパレードリングまで入場するイベント)を余すところなく流してくれる

http://www.dmi.ae/dubairacing/live.asp

※併記した単勝オッズは枠番確定時の英ブックメーカー・WilliamHILLのもの。

1R・ノーフォークS(G2・5f・2歳)日本時間6/20(木)22:30発走予定

・1843年にニューステークスとして創設された2歳戦。1973年に改称。レース名は第16代ノーフォーク公(女王陛下の代理人として1945年から1972年の間、アスコット競馬場の開催責任者を務めた人物)に由来。

※レーシングポストの出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/2/ascot/2019-06-20/731563

現時点の上位人気馬

Sunday Sovereign:4.00倍

牡2、父・Equiano、母・Red Sovereign、母父・Danzig Connection
調教師:P Twomey、騎手:W J Lee

・3戦2勝。デビュー戦で4着と敗れた後、5/6のカラでの2戦目(6f)を3馬身差で勝利→6/4のティペラリーでの3戦目(5f)を7馬身差で勝利。

Maven:7.00倍

牡2、父・American Pharoah、母・Richies Party Girl、母父・Any Given Saturday
調教師:Wesley A Ward、騎手:Tyler Gaffalione

・1戦1勝のアメリカ調教馬。デビュー戦は4/19のアケダクトでのダ4.5f戦。これを半馬身差で制し、英国遠征へ。注目の新種牡馬・American Pharoah産駒は本馬以外にA P O’Brien師の管理馬・Monarch Of Egyptがアイルランドでデビュー戦勝ちしている

Mount Fuji:9.00倍

牡2、父・Dark Angel、母・Shermeen、母父・Desert Style
調教師:A P O’Brien、騎手:Ryan Moore

・1戦1勝。5/22のコークでのデビュー戦(5f)を半馬身差で勝利。半兄のSudirmanは愛2歳G1-フィーニクスS、愛2歳G2-レイルウェイSの勝ち馬

2R・ハンプトンコートS(G3・9f212y・3歳)日本時間6/20(木)23:05発走予定

・何度かレース名が変遷したレース。ハンプトンコート宮殿はロンドン南西部にある旧王宮。1760年のジョージ3世即位以降、君主たちはロンドンの宮殿の方を好むようになり、王宮としての役割を終えている。

※レーシングポストの出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/2/ascot/2019-06-20/731565

現時点の上位人気馬

Cape of Good Hope:6.00倍

牡3、父・Galileo、母・Hveger、母父・Danehill
調教師:A P O’Brien、騎手:Ryan Moore

・7戦2勝。前々走4/24のブルーリバンドトライアル(LR・1m2f17yds)を1着→前走6/2の仏G1-ジョッケクルブ賞(仏ダービー・1m2.5f)で4着。G1を7勝したHighland Reelの全弟

Fox Chairman:6.50倍

牡3、父・Kingman、母・Starfish、母父・Galileo
調教師:Andrew Balding、騎手:Silvestre De Sousa

・2戦1勝。4/13のニューベリーでのデビュー戦(1m)で1着→5/9のディーS(LR・1m2f70yds)で勝ったCircus Maximusから3馬身1/4差の3着。

Sangarius:7.00倍

牡3、父・Kingman、母・Trojan Queen、母父・Empire Maker
調教師:Sir Michael Stoute、騎手:Frankie Dettori

・4戦2勝。デビュー2連勝の後、3戦目に出走した英G1-デューハーストS(7f)では勝ったToo Darn Hotから8馬身半差の4着。休み明けの前走5/23の準重賞(1m)では勝ったKing Of Comedyから3馬身3/4差の3着。

3R・リブルスデイルS(G2・11f211y・3歳牝馬)日本時間6/20(木)23:40発走予定

・1919年創設の3歳牝馬限定重賞。レース名は第4代リブルスデイル伯爵(Master of the Buckhounds=狩猟犬を管理する宮廷職、に就いていた人物)に由来。

※レーシングポストの出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/2/ascot/2019-06-20/727811

現時点の上位人気馬

Fleeting:2.75倍

牝3、父・Zoffany、母・Azafata、母父・Motivator
調教師:A P O’Brien、騎手:Ryan Moore

・6戦2勝。前々走5/5の英G1-英2000ギニー(1m)で15着→前走5/31の英G1-英オークス(1m4f6yds)では勝ったAnapurnaから1馬身半差の3着

Queen Power:3.25倍

牝3、父・Shamardal、母・Princess Serena、母父・Unbridled’s Song
調教師:Sir Michael Stoute、騎手:Silvestre De Sousa

・3戦2勝。前々走5/1のアスコットでの条件戦(1m)で2着→前走5/18のフィリーズトライアルS(LR・1m2f)で1着。

Frankellina:8.00倍

牝3、父・Frankel、母・Our Obsession、母父・Shamardal
調教師:William Haggas、騎手:James Doyle

・3戦1勝。前々走5/15の英G3-ミュージドラS(1m2f56yds)で2着同着→前走5/31の英G1-英オークス(1m4f6yds)では勝ったAnapurnaから4馬身3/4差の6着。

4R・ゴールドカップ(G1・19f210y・4歳以上)日本時間6/20(木)24:20発走予定

・1807年創設。世界最長距離の平地重賞として有名。ロイヤルアスコット開催の3日目に伝統的に行われ、当日はレディースデーとして来場する女性は髪飾りではなく必ず帽子を着用するのがお決まりとされる。

※レーシングポストの出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/2/ascot/2019-06-20/727810

現時点の上位人気馬

Stradivarius:2.00倍

牡5、父・Sea The Stars、母・Private Life、母父・Bering
調教師:John Gosden、騎手:Frankie Dettori

・15戦10勝、重賞8勝。昨年の勝ち馬で昨年のカルティエ賞最優秀ステイヤー昨年3月以来、6戦6勝の負け知らずで欧州長距離路線の絶対王者の座に君臨中。休み明けの前走5/17の英G2-ヨークシャーカップ(1m5f188yds)を勝ち、昨年と全く同じローテーションで連覇を狙う。

Cross Counter:5.00倍

せん4、父・Teofilo、母・Waitress、母父・Kingmambo
調教師:Charlie Appleby、騎手:James Doyle

・9戦6勝、重賞3勝。昨年11/6の豪G1-メルボルンC(2m)を制し、ゴドルフィンに初のメルボルンCのタイトルをもたらした馬。その後、前走3/30のG2-ドバイゴールドカップ(2m)を制し、一息入れてここへ臨む。

Dee Ex Bee:6.00倍

牡4、父・Farhh、母・Dubai Sunrise、母父・Seeking The Gold
調教師:Mark Johnston、騎手:Silvestre De Sousa

・15戦4勝、重賞2勝。昨年の英ダービーで人気薄ながら勝ったMasarと1馬身半差の2着に食い込んだ馬。前々走5/1の英G3-サガロS(2m)で1着→前走5/23の英G3-ヘンリー2世S(2m)で1着と2mの重賞を連勝中

ゴールドカップを勝った過去の名馬

・以下の動画はゴールドカップ4連覇(2006~2009)の偉業を達成した、Yeatsの雄姿をまとめた構成、BGMが素晴らしい必見の動画。尚、アスコット競馬場のパドック内には以下の動画にも映っているが、Yeatsの偉業を称えて製作された立派な銅像があり、後世にその偉業を語り継ぐべき紛うことなきレジェンドである。

https://twitter.com/Ascot/status/1135919887627345920

5R・Britannia Stakes (Heritage Handicap)日本時間6/20(木)25:00発走予定

・1928年創設。2日目のロイヤルハントカップと同距離のハンデ戦だが、賞金はロイヤルハントカップのほうが高くなっている。

※レーシングポストの出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/2/ascot/2019-06-20/731562

6R・King George V Stakes (Handicap)日本時間6/20(木)25:35発走予定

・過去の勝ち馬にムーンマッドネス(1986年)。2年連続でジャパンカップに出走し、4歳時の1987年はトリプティクに次ぐ2番人気に支持されるも、ルグロリューの5着。5歳時の1988年はタマモクロス、トニービン、オグリキャップらが出走した年だが、この年はペイザバトラーの6着。

※レーシングポストの出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/2/ascot/2019-06-20/731564