日本時間昨夜に仏ドーヴィル競馬場にて行われたロートシルト賞(G1・1m)のレース結果と動画をお届けする。合わせて今週末にアメリカ各地で行われたG1レース(クレメントL.ハーシュS、ビングクロスビーS、アルフレッドGバンダービルトH)のレース結果と動画もお届けする。

Prix Rothschild(G1・1m・3歳以上牝馬・7/28仏ドーヴィル競馬場)

・1929年にアスタルテ賞として創設され、2004年にG1へ昇格した3歳以上牝馬限定のマイルG1。フランス競馬界に多大な功績を残したギー・ド・ロチルドなどのパリ・ロチルド家(英語読みでロスチャイルド家)を記念し、2008年に現在の名称へ変更。

1着:Laurens

牝4、父・Siyouni、母・Recambe、母父・Cape Cross
調教師:K R Burke、騎手:P J McDonald

・ハナを切ったLaurensが逃げ切り勝ち。7/26にノーザンファームの吉田勝己氏が新たにオーナーとなった注目のEast(牝3、父・Frankel、母・Vital Statistics、母父・Indian Ridge)は終始、Laurensの後ろにつけていたが、最後はバテて後退し5着。

・今回の勝利で通算14戦8勝、G1は6勝目、重賞は7勝目。今季は5/18の英G1-ロッキンジS(1m)で2着→6/18の英G1-クイーンアンS(1m)で6着と連敗中だったが、牝馬限定で適距離のここはきっちりと勝ち、貫禄を見せている。

 1着:[2019/07/28]ロートシルト賞(仏G1・1m・ドーヴィル)
 1着:[2018/10/06]サンチャリオットS(英G1・1m・ニューマーケット)
 1着:[2018/09/15]アイルランドメイトロンS(愛G1・1m・レパーズタウン)
 1着:[2018/06/17]ディアヌ賞(仏G1・1m2.5f・シャンティイ)
 1着:[2018/05/27]サンタラリ賞(仏G1・1m2f・パリロンシャン)
 1着:[2017/10/13]フィリーズマイル(英G1・1m・ニューマーケット)

 1着:[2017/09/14]メイヒルS(英G3・1m・ドンカスター)

・父のSiyouniは2007年仏国産のPivotal産駒。アガ・カーン殿下の持ち馬で現役時はA De Royer-Dupre師に管理され、2歳時に仏G1-ジャンリュックラガルデール賞(7f)に勝利したのが唯一の重賞勝利。本馬がこれまでの代表産駒で他に今年のジョッケクルブ賞(仏ダービー)を制したSottsass、プールデッセデプーリッシュ(仏1000ギニー)、コロネーションS、ムーランドロンシャン賞など重賞5勝のErvedyaがG1馬となっている。

・今年のプールデッセデプーラン(仏2000ギニー)を勝ったPersian King、G1を4勝したCracksmanらと同じく本馬もDanzigの4×4のインブリードを持っている馬。

2着:With You(半馬身差)

牝4、父・Dansili、母・In Clover、母父・Inchinor
調教師:F Head、騎手:Aurelien Lemaitre

3着:Obligate(勝ち馬との着差:2馬身差)

牝3、父・Frankel、母・Responsible、母父・Oasis Dream
調教師:P Bary、騎手:Pierre-Charles Boudot

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/206/deauville/2019-07-28/736575

Clement L. Hirsch Stakes(G1・ダ1m110yds・3歳以上牝馬・7/28米デルマー競馬場)

・1937年創設。条件(2歳限定、3歳以上牝馬限定)、距離(5.5f~9f)、施行条件(ダート、芝、AW)と変遷が激しいレース。2009年よりG1。過去の主な勝ち馬にZenyatta(2008~2010年)、Beholder(2015年)、Stellar Wind(2016,2017年)など。

1着:Ollie’s Candy

牝4、父・Candy Ride、母・Afternoon Stroll、母父・Stroll
調教師:John W Sadler、騎手:Kent J Desormeaux

・ハナを切ったOllie’s Candyがレースを主導する中、3角過ぎに3番手にいたSecret Spiceが捲り気味にOllie’s Candyに追撃し、直線は2頭のマッチレースに。脚色はSecret Spiceが優勢にもみえたが、最後はOllie’s Candyが二枚腰の差し返しを見せて1着。

・今回の勝利で通算8戦4勝、重賞2勝目。BCディスタフが今後の大目標となろうが、この路線はMidnight Bisou(G1を4勝)、Guarana(3戦3勝、G1を2勝)、Monomoy Girl(昨年のBCディスタフを含むG1を5勝)ら猛者揃いで、なかなか厳しい情勢だろうか。

 1着:[2019/07/28]クレメントL.ハーシュS(米G1・ダ8.5f・デルマー)
 1着:[2018/06/16]サマータイムオークス(米G2・ダ8.5f・サンタアニタ)

・父のCandy Rideは1999年アルゼンチン産のRide the Rails産駒。現役時は6戦6勝、アルゼンチンとアメリカでG1を計3勝。アルゼンチンでは芝1600mで1:31.01、米デルマーではダ10fで1:59.11といずれもレコードを出し、豊かなスピードと万能性を示した馬。代表産駒にG1を6勝したGun Runner。最近では昨年の米2歳チャンピオンのGame Winnerが活躍中。

2着:Secret Spice(アタマ差)

牝4、父・Discreet Cat、母・Chimayo、母父・A.P. Indy
調教師:Richard Baltas、騎手:Flavien Prat

3着:La Force(勝ち馬との着差:5馬身半差)

牝5、父・Power、母・La Miraculeuse、母父・Samum
調教師:Patrick Gallagher、騎手:Drayden Van Dyke

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/444/del-mar/2019-07-29/736624

Bing Crosby Stakes(G1・ダ6f・3歳以上・7/27米デルマー競馬場)

・1946年創設。ビング・クロスビーはデルマー競馬場(1937年開場)の創設に寄与したアメリカの著名な歌手・俳優。オープン時に入場門でファンを出迎えるファンサービスを行い集客に貢献。2004年にG1へ昇格。

1着:Cistron

牡5、父・ザファクター、母・Major Allie、母父・Officer
調教師:John W. Sadler、騎手:Victor Espinoza

・ハナを切ったCistronがそのまま危なげなく逃げ切り勝ち。

・今回の勝利で通算27戦5勝、重賞2勝。G1出走は今回が初だった馬。

 1着:[2019/07/27]ビングクロスビーS(米G1・ダ6f・デルマー)
 1着:[2019/04/20]コナゴールドS(米G2・ダ6.5f・サンタアニタ)

・父のザファクターは2008年米国産のWar Front産駒。現役時はBob Baffert師に管理され、G1-マリブS(ダ7f)、G1-パットオブライエンS(AW7f)など米重賞5勝。2018年の2月から6月までリースで日本軽種馬協会静内種馬場にて供用され、166頭に種付されている。現在は米レーンズエンドファームにて供用されており、今年の種付料は1万5000ドル。これまでにG1馬を2頭、重賞勝ち馬を6頭輩出。

2着:Desert Law(半馬身差)

せん5、父・Desert Code、母・Treasure Chest、母父・Lemon Drop Kid
調教師:Carla Gaines、騎手:Rafael Bejarano

3着:Jalen Journey(勝ち馬との着差:2馬身3/4差)

せん4、父・With Distinction、母・Petunia Face、母父・Congrats
調教師:Peter Miller、騎手:Mike E. Smith

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/444/del-mar/2019-07-28/736551

Alfred G. Vanderbilt Handicap(G1・ダ6f・3歳以上・7/27米サラトガ競馬場)

・1985年創設。レース名の由来となった、Alfred Gwynne Vanderbilt Jr.はNYRA(New York Racing Association)の取締役会会長を歴任した人物。過去の主な勝ち馬にSpeightstown(2004年)、War Front(2006年)など。

1着:Imperial Hint

牡6、父・Imperialism、母・Royal Hint、母父・Lahint
調教師:Luis Carvajal Jr、騎手:Javier Castellano

・道中3番手でレースを進めたImperial Hintが絶好の手応えで4角手前までに先頭に立つと、後続を突き離して快勝。トラックレコード(1:07.92)で昨年に続きアルフレッドG.ヴァンダービルトH連覇達成。

https://twitter.com/WorldRacing_/status/1155235099987849217

・4カ月ぶりのレースだった今回の勝利で通算22戦13勝、重賞6勝目。ダ6f路線の主軸的存在で、2017年のBCスプリントではRoy Hの2着、2018年のBCスプリントではRoy Hの3着、今年のドバイゴールデンシャヒーンではX Y Jet、マテラスカイの3着と常に上位で活躍中。現在、ラドブロークスでは今年のBCスプリント(11/2・サンタアニタ)でRoy Hに続く2番人気(5.0倍)に推されている。

 1着:[2019/07/20]アルフレッドG.ヴァンダービルトH(米G1・ダ6f・サラトガ)
 1着:[2018/09/29]ヴォスバーグS(米G1・ダ6f・ベルモントパーク)
 1着:[2018/07/28]アルフレッドG.ヴァンダービルトH(米G1・ダ6f・サラトガ)

 1着:[2018/06/08]トゥルーノースS(米G2・ダ6.5f・ベルモントパーク)
 1着:[2017/07/01]スマイルスプリントS(米G3・ダ6f・ガルフストリームパーク)
 1着:[2017/02/18]ジェネラルジョージS(米G3・ダ7f・ローレルパーク)

・父のImperialismは2001年米国産のLangfuhr(その父・Danzig)産駒。現役時は米G2-パットオブライエンS、米G2-サンラファエルS、米G2-サンヴィンセントSに勝利。本馬が代表産駒になる。

2着:Diamond Oops(4馬身差)

せん4、父・Lookin At Lucky、母・Patriotic Viva、母父・Whywhywhy
調教師:Patrick L Biancone、騎手:Julien R Leparoux

3着:Mitole(勝ち馬との着差:7馬身半差)

牡4、父・エスケンデレヤ、母・Indian Miss、母父・Indian Charlie
調教師:Steven Asmussen、騎手:Ricardo Santana Jr

・前走のメトロポリタンH(G1・1m)でMcKinzie、Thunder Snowらを好内容で降し、今回圧倒的な人気を集めていたが3着敗退。6f(G3)→7f(G1)→1m(G1)と距離を伸ばしつつ重賞3連勝を果たしていたが、今回の結果をみるとBCスプリントよりはBCダートマイルへ向かうのが良さそうな印象。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/445/saratoga/2019-07-27/736550