「ミッドサマーダービー」トラヴァーズSなどのG1レースが6鞍(トラヴァーズS、ソードダンサーS、パーソナルエンスンS、H.アレンジェンケンスS、バレリーナS、フォアゴーS)集中開催された、米ニューヨーク州のサラトガ競馬場でのG1レースの結果と動画をまとめてお届けする。

Runhappy Travers Stakes(G1・ダ1m2f・3歳)

・1864年創設。アメリカ合衆国最古の歴史を誇る重賞競走で、サラトガ競馬場の初代場長・ウィリアム・トラヴァーズより命名。通称「ミッドサマーダービー」。優勝馬の馬主にはティファニー製のマンノウォーカップが贈呈される(Man o’ Warは1920年にこのレースを勝利)。

1着:Code Of Honor

牡3、父・Noble Mission、母・Reunited、母父・Dixie Union
調教師:、騎手:John R Velazquez

・後方待機のCode Of Honorが直線で大外から鋭く伸びて差し切り勝ち。終始、先頭争いを繰り広げていたTacitusとMucho Gustoが2着、3着。

・今回の勝利で通算8戦4勝、G1初勝利、重賞3勝目。ケンタッキーダービーの2着馬で、ケンタッキーダービー後は休養入り。復帰戦のG3-ドワイヤーS(8f)を2着に3馬身1/4差で快勝し、ここへ臨んでいた。

 1着:[2019/08/24]トラヴァーズS(米G1・ダ10f・サラトガ)
 1着:[2019/07/06]ドワイヤーS(米G3・ダ8f・ベルモントパーク)
 1着:[2019/03/02]ファウンテンオブユースS(米G2・ダ8.5f・ガルフストリームパーク)

・父のNoble Missionは2009年英国産のGalileo産駒。現役時は英チャンピオンS、サンクルー大賞、タタソールズゴールドCの3つのG1を含む重賞6勝。Frankelの1歳下の全弟で、オーナーの意向で兄とカブらないようアメリカで種牡馬入り。現3歳がファーストクロップで現在、本馬とSpanish Mission(英G3-バーレーントロフィー)の2頭が重賞勝ち。

・母のReunitedは米G3-サラブレッドクラブオブアメリカSの勝ち馬。従姉に京都金杯の勝ち馬・ライブコンサート。

2着:Tacitus(3馬身差)

牡3、父・Tapit、母・Close Hatches、母父・First Defence
調教師:William Mott、騎手:Jose L Ortiz

・ケンタッキーダービー3着、ベルモントS2着の実績馬。常に先頭か番手につける積極策に出るも、直線はCode Of Honorの豪脚に屈する形。Mucho Gustoは競り落としており、力は見せているが、着差からも今日は致し方ない結果。

3着:Mucho Gusto(勝ち馬との着差:3馬身半)

牡3、父・Mucho Macho Man、母・Itsagiantcauseway、母父・Giant’s Causeway
調教師:Bob Baffert、騎手:Joseph Talamo

・前走のG1-ハスケル招待SではMaximum Securityの2着だった馬。同厩に有力馬が複数いたことも影響しているのだろうが、米3冠レースには出走していないが既に重賞4勝。これまでの9戦で全て3着以内の安定感もこの馬の売り。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/445/saratoga/2019-08-24/738533

Sword Dancer Stakes(G1・芝1m4f・4歳以上)

・1975年にソードダンサーHとして創設。1984年よりG1。当初はアケダクト競馬場で施行されていたが、以後、ベルモントパーク→サラトガと開催場が変遷。BCターフのプレップレース。レース名の由来となったSword Dancerは1959年の米年度代表馬。

1着:Annals Of Time

牡6、父・Temple City、母・Lemon Haze、母父・Distant View
調教師:Chad C Brown、騎手:Javier Castellano

・中団やや後方でレースを運んだAnnals Of Timeが直線大外に持ち出されると、すぐ内にいたSadler’s Joyと連れて伸びてきて、最後はこれを差し切り勝ち。

・今回の勝利で通算8戦5勝、G1は2勝目。3歳12月から4歳9月まで休養し、4歳9月に1戦だけした後、6歳6月まで長期休養があった馬。これまでの8戦は全て3着以内。

 1着:[2019/08/24]ソードダンサーS(米G1・芝12f・サラトガ)
 1着:[2016/12/03]ハリウッドダービー(米G1・芝・デルマー)

・父のTemple Cityは2005年米国産のDynaformer産駒。現役時は15戦4勝、重賞はG3-クーガーH(AW12f)の1勝のみ。本馬以外の主な産駒にMiss Temple City(シャドウェルターフマイル、メイトリアークS、メイカーズ46マイルSのG1を3勝)。

2着:Sadler’s Joy(クビ差)

牡6、父・Kitten’s Joy、母・Dynaire、母父・Dynaformer
調教師:Thomas Albertrani、騎手:Jose Lezcano

3着:Channel Cat(勝ち馬との着差:2馬身1/4差)

牡4、父・English Channel、母・Carnival Kitten、母父・Kitten’s Joy
調教師:Todd Pletcher、騎手:Luis Saez

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/445/saratoga/2019-08-24/738532

Personal Ensign Stakes presented by Lia Infiniti(G1・ダ1m1f・3歳以上牝馬)

・1948年創設。1997年より名牝・Personal Ensignを記念しJohn A. Morris Handicapより改称。過去の主な勝ち馬にAbel Tasman(2018年)、Close Hatches(2014年)、Royal Delta(2013年)、ジンジャーパンチ(2008年、ルージュバックの母)など。

1着:Midnight Bisou

牝4、父・Midnight Lute、母・Diva Delite、母父・Repent
調教師:Steven Asmussen、騎手:Mike E Smith

・道中は6頭立ての最後方を追走していたMidnight Bisouが3角手前から進出開始。直線は大外をぶん回すかなりロスのある競馬となったが、4角先頭で押し切りを狙ったElateを最後きっちり捕らえて1着。

・今日の勝利で通算17戦11勝、G1は5勝目重賞11勝目(初勝利が重賞)。昨秋のBCディスタフでMonomoy Girlの3着に敗れて以降は負けなしの6連勝中。当然、今後の大目標はBCディスタフになろうが、Monomoy Girlは昨年のBCディスタフ以降、レースを使われておらず(時計は出しており復帰戦が注目される)、3戦3勝の3歳馬・Guaranaがライバルになりそうだが、実績からは本馬が本命となろう。

 1着:[2019/08/24]パーソナルエンスンS(米G1・ダ9f・サラトガ)
 1着:[2019/07/20]モリーピッチャーS(米G3・ダ8.5f・モンマスパーク)
 1着:[2019/06/08]オグデンフィップスS(米G1・ダ8.5f・ベルモントパーク)
 1着:[2019/04/14]アップルブラッサムH(米G1・ダ8.5f・オークローンパーク)

 1着:[2019/03/16]アゼリS(米G2・ダ8.5f・オークローンパーク)
 1着:[2019/01/27]ヒューストンレディースクラシックS(米G3・ダ8.5f・サムヒューストン)
 1着:[2018/09/22]コティリオンS(米G1・ダ8.5f・パークス)
 1着:[2018/06/30]マザーグースS(米G2・ダ8.5f・ベルモントパーク)
 1着:[2018/04/08]サンタアニタオークス(米G1・ダ8.5f・サンタアニタ)
 1着:[2018/03/03]サンタイザベルS(米G3・ダ8.5f・サンタアニタ)
 1着:[2018/01/07]サンタイネスS(米G2・ダ7f・サンタアニタ)

・父のMidnight Luteは2003年米国産のReal Quiet産駒で、現役時はBob Baffert師に管理され、BCスプリント(2勝)、フォアゴーSの3つのG1を含む、ダ6fから7fの重賞を4勝。本馬以外の主な産駒にMidnight Lucky(エイコーンS、ヒューマナディスタフS)。

・母のDiva DeliteはG3-フロリダオークスの勝ち馬。

2着:Elate(ハナ差)

牝5、父・Medaglia d’Oro、母・Cheery、母父・Distorted Humor
調教師:William Mott、騎手:Jose L Ortiz

3着:She’s A Julie(勝ち馬との着差:8馬身3/4差)

牝4、父・Elusive Quality、母・Kydd Gloves、母父・Dubai Millennium
調教師:Steven Asmussen、騎手:Ricardo Santana Jr

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/445/saratoga/2019-08-24/738538

H Allen Jerkens Stakes presented by Runhappy(G1・ダ7f・3歳)

・1984年にキングズビショップSとして創設。2017年から2015年に死去したアメリカ競馬殿堂入りのH. Allen Jerkens調教師を記念して改称。師はKing’s Bishopや1973年のホイットニーHで同年の米3冠馬・Secretariatを降し、「ジャイアントキラー」と呼ばれたOnionなどを管理した伯楽。

1着:Mind Control

牡3、父・Stay Thirsty、母・Feel That Fire、母父・Lightnin N Thunder
調教師:Gregory D Sacco、騎手:John R Velazquez

・道中は外目の3番手を追走していたMind Controlが直線、手応えが一瞬怪しくなりかけるも、外から他馬に寄せられるとジリジリと伸び、大激戦となったゴール前でハナ差抜け出して1着。

・今回の勝利で通算10戦5勝、G1は2勝目、重賞3勝目。昨年のBCジュヴェナイル(ダ8.5f)では勝ったGame Winnerから18馬身1/4差の7着と大敗。以後は短距離を中心に使われており、条件が揃えば今後も重賞勝ちを積み重ねていきそうな存在。

 1着:[2019/08/24]H.アレンジェンケンスS(米G1・ダ7f・サラトガ)
 1着:[2019/04/06]ベイショアS(米G3・ダ7f・アケダクト)
 1着:[2018/09/03]ホープフルS(米G1・ダ7f・サラトガ)

・父のStay Thirstyは2008年米国産のBernardini産駒。現役時はトラヴァーズS、シガーマイルHの2つのG1を含む重賞4勝。本馬以外の主な産駒にCoal Front(重賞5勝)。

2着:Hog Creek Hustle(ハナ差)

牡3、父・Overanalyze、母・Candy Fortune、母父・Candy Ride
調教師:Vickie L Foley、騎手:Corey J Lanerie

3着:Shancelot(勝ち馬との着差:短頭差)

牡3、父・シャンハイボビー、母・True Kiss、母父・Is It True
調教師:Jorge Navarro、騎手:Emisael Jaramillo

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/445/saratoga/2019-08-24/738536

Ketel One Ballerina Stakes(G1・ダ7f・3歳以上牝馬)

・1979年創設。BCチャレンジシリーズに組み込まれており、勝ち馬はBCフィリー&メアスプリントに出走出来る。ハーツクライ産駒・Yoshidaの母ヒルダズパッションが2011年に勝利したレース。

1着:Come Dancing

牝5、父・Malibu Moon、母・Tizahit、母父・Tiznow
調教師:Carlos F Martin、騎手:Javier Castellano

・序盤は最後方にいたCome Dancingが道中で3番手に押し上げ、4角手前では外から2番手まで上昇。直線は勢いよく弾けて2着に3馬身半差をつける快勝。

・今回の勝利で通算12戦7勝、G1初勝利、重賞3勝目。前走のG1-オグデンフィップスS(ダ8.5f)では勝ったMidnight Bisouから3馬身半差の2着と力量差を見せつけられており、今後は猛者揃いのBCディスタフ(9f)へ向かうよりは、BCフィリー&メアスプリント(7f)へ向かうのが正解な印象。

 1着:[2019/08/24]バレリーナS(米G1・ダ7f・サラトガ)
 1着:[2019/05/05]ラフィアンS(米G2・ダ1m・ベルモントパーク)
 1着:[2019/04/05]ディスタフH(米G3・ダ7f・アケダクト)

・父のMalibu Moonは1997年米国産のA.P. Indy産駒。現役時は2戦1勝。膝の骨折で早期引退後、種牡馬入り。主な産駒にケンタッキーダービー、フロリダダービーなど重賞3勝のOrb

・母のTizahitは米G2-デモワゼルSの勝ち馬。

2着:Dawn The Destroyer(3馬身半差)

牝5、父・Speightstown、母・Dashing Debby、母父・Medaglia d’Oro
調教師:Kiaran McLaughlin、騎手:John R Velazquez

3着:Special Relativity(勝ち馬との着差:5馬身半差)

牝4、父・Cowboy Cal、母・Lil American、母父・Quiet American
調教師:Robertino Diodoro、騎手:David Cohen

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/445/saratoga/2019-08-24/738535

Forego Stakes presented by Encore Boston Harbor(G1・ダ7f・3歳以上)

・1980年創設。レース名は1974年から1976年まで3年連続でエクリプス賞年度代表馬に選出されたForegoより。BCスプリントやBCダートマイルのプレップレース。過去の主な勝ち馬にドレフォン(2017年)、パイロ(2009年)、First Defense(2008年)、Midnight Lute(2007年)など。

1着:Mitole

牡4、父・エスケンデレヤ、母・Indian Miss、母父・Indian Charlie
調教師:Steven Asmussen、騎手:Ricardo Santana Jr

・早々に逃げ馬の外、半馬身差程の番手につけたMitoleが4角手前であっさり先頭に立つと、直線で後続を突き離す万全の運びで快勝。

・今回の勝利で通算13戦9勝、G1は3勝目、重賞4勝目。前走のG1-Alfred G. Vanderbilt Handicap(6f)で3着と今年初めて敗れていたが、7fのここはきっちり勝利。前走の敗戦からも今後のターゲットはBCスプリントではなく、BCダートマイルになりそうだが果たしてどうか。

 1着:[2019/08/24]フォアゴーS(米G1・ダ7f・サラトガ)
 1着:[2019/06/08]メトロポリタンH(米G1・ダ1m・ベルモントパーク)
 1着:[2019/05/04]チャーチルダウンズS(米G1・ダ7f・チャーチルダウンズ)

 1着:[2019/04/13]カウントフリートスプリントH(米G3・ダ6f・オークローンパーク)

・父のエスケンデレヤは2007年米国産のGiant’s Causeway産駒で、G1-ウッドメモリアルS(ダ9f)、G2-ファウンテンオブユースS(ダ9f)の勝ち馬。これまでの代表産駒に本馬とMor Spirit(G1-メトロポリタンH、2歳G1-ロスアラミトスフュチュリティなど重賞4勝)がいるが、いずれも日本供用が決まった後にG1を制覇。2016年から日本供用中で、現在、地方で3頭が勝ち上がり。

2着:Firenze Fire(3馬身差)

牡4、父・Poseidon’s Warrior、母・My Every Wish、母父・Langfuhr
調教師:Jason Servis、騎手:Irad Ortiz Jr

3着:Killybegs Captain(勝ち馬との着差:3馬身3/4差)

牡5、父・Mizzen Mast、母・Al Maha、母父・Holy Bull
調教師:John Terranova II、騎手:Eric Cancel

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/445/saratoga/2019-08-24/738534