フィリーズマイル・レース結果

英ニューマーケット競馬場にて行われたフューチャーチャンピオンズフェスティバル初日。この中から牝馬限定G1-フィリーズマイルなど、2歳重賞3鞍のレース結果と動画をお届けする。合わせて2日目に行われる無敗馬・Pinatuboが出走するデューハーストSのミニ展望もお届けする。

bet365 Fillies’ Mile(G1・1m・2歳牝馬)

・1973年にグリーンシールドSとして創設。1975年に現在の名称となり、1990年にG1昇格。過去の主な勝ち馬にOh So Sharp(1984年)、Bosra Sham(1995年)、リッスン(2007年)、Minding(2015年)、Rhododendron(2016年)、Laurens(2017年)、Iridessa(2018年)など。

1着:Quadrilateral

牝2、父・Frankel、母・Nimble Thimble、母父・Mizzen Mast
調教師:Roger Charlton、騎手:Jason Watson

・外から脚を使ったPowerful Breezeが完全に抜け出しかけるも、最内から突っ込んできたQuadrilateralがゴール前でPowerful Breezeを捕らえて、差し切り勝ち。

・今回の勝利で通算3戦3勝、重賞初制覇。スマートな勝ち方ではないが、粗削りな豪快な勝利。早速、ウィリアムヒルでは来年の英1000ギニーのアンティポストで同舞台、同距離のレースを制した本馬が1番人気(7.0倍)に浮上している。

 1着:[2019/10/11]フィリーズマイル(英G1・1m・ニューマーケット)

・父のFrankelは2008年英国産のGalileo産駒。現役時は14戦14勝、G1を10勝、重賞12勝。現2歳は4世代目になり、本馬が10頭目のG1馬となる。今年の種付料は17万5000ポンド(約2403万円)。

・母のNimble Thimbleは本馬と同じジャドモントファームの生産馬で3戦1勝。曽祖母のKeraliを牝祖とする活躍馬に、Leroidesanimaux、Dansili、Banks Hill、Romantica、Heat Haze、Intercontinental、Cacique、Champs Elysees、Promising Lead、So Factualらがいる。

・母父のMizzen Mastは1998年米国産のCozzene産駒。本馬と同じジャドモントファームの生産馬で現役時は9戦4勝、G1-マリブSを含む重賞3勝。

2着:Powerful Breeze(アタマ差)

牝2、父・Iffraaj、母・Power Of Light、母父・Echo Of Light
調教師:Hugo Palmer、騎手:James Doyle

・距離が要因なのか最後やや足が止まった感はあったが、好内容の2着。この馬が現在、ウィリアムヒルの来年の英1000ギニーのアンティポストでは2番人気(11.0倍)となっている。

3着:Love(勝ち馬との着差:1馬身3/4)

牝2、父・Galileo、母・Pikaboo、母父・Pivotal
調教師:A P O’Brien、騎手:Ryan Moore

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/38/newmarket/2019-10-11/736055

Godolphin Lifetime Care Oh So Sharp Stakes(G3・7f・2歳)

1着:Rose Of Kildare

牝2、父・Make Believe、母・Cruck Realta、母父・Sixties Icon
調教師:Mark Johnston、騎手:Joe Fanning

・早め先頭のRose Of Kildareが最後まで我慢しきり押し切り勝ち。

・今回の勝利で通算12戦5勝、重賞2勝目。2018年9月のタタソールズ・アイルランド・フェアリーハウス当歳馬セールにて3530ドル(約38万円)で購買された馬。ちなみに現時点での獲得賞金は11万5483ポンド(約1585万円)である。

 1着:[2019/10/11]オーソーシャープS(英G3・7f・ニューマーケット)
 1着:[2019/09/21]ファースオブクライドS(英G3・6f・エア)

・父のMake Believeは2012年英国産のMakfi産駒。現役時はA Fabre師に管理され、7戦4勝、プールデッセデプーラン(仏2000ギニー)、フォレ賞の2つのG1レースに勝利。現2歳がファーストクロップになり、本馬が初の重賞勝ち馬となる。今年の種付料は1万2000ユーロ。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/38/newmarket/2019-10-11/739852

Newmarket Academy Godolphin Beacon Project Cornwallis Stakes(G3・5f・2歳)

1着:Good Vibes

牝2、父・Due Diligence、母・Satsuma、母父・Compton Place
調教師:David Evans、騎手:Richard Kingscote

・番手につけていたGood Vibesが逃げ馬を交わし、そのまま後続を抑え込む形で勝利。

・今回の勝利で通算8戦3勝、重賞初制覇。2018年8月のゴフス社・UKプレミア&シルバー当歳馬セールにて4万5129ドル(約489万円)にて購買された馬。ちなみに現時点での獲得賞金は10万1159ポンド(約1389万円)である。

 1着:[2019/10/11]コーンウォリスS(英G3・5f・ニューマーケット)

・父のDue Diligenceは2011年米国産のWar Front産駒。現役時は10戦3勝、3歳時にリステッド勝ち(6f)後に臨んだG1-ダイヤモンドジュビリーS(6f)で2着。現2歳がファーストクロップになり、本馬は英G3-サイレニアS(AW6f)を勝った、Streamlineに続く2頭目の重賞勝ち馬となる。今年の種付料は4000ポンド。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/38/newmarket/2019-10-11/739853

明日(10/12)のG1-デューハーストS(7f)・ミニ展望

・ここまで5戦5勝、注目のPinatuboが出走。前走のナショナルSで2着馬に9馬身差をつける衝撃的なパフォーマンスを見せ、早くも過去の名馬との比較についてメディアが言及している存在。ニューマーケットでのレースは今回が初となるが、ここは勝ち負け云々ではなく内容のみが注目される必見の一戦となる。

・ナショナルSでPinatuboと9馬身1/4差の3着だったArizonaが出走するが、未対戦の馬が対抗評価を受けており、バリードイル勢のNo Nay Never産駒・Wichitaが2番人気。3番人気はグロリアスグッドウッドのヴィンテージSでPinatuboから5馬身差の2着だった、Dutch Art産駒・Positive

※レーシングポストのデューハーストSの出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/38/newmarket/2019-10-12/736056