2019ブリティッシュチャンピオンズデイ・レース結果

英アスコット競馬場にて行われた今年のブリティッシュチャンピオンズデイ。ディアドラが出走したチャンピオンSなど、4つのG1レースと1つのG2レースの結果と動画をお届けする。

※今年はアスコット競馬場の本馬場が所々水浸しとなっているため、10/16(水)に既にコース変更が発表されている。一部のレースは本馬場の内側にある障害コース(3月以降、未使用)で施行されることとなり、これにより、2レースが例年より距離短縮。ロングディスタンスカップは82ヤード(約75m)、フィリーズアンドメアズSは78ヤード(約71m)、短縮されて施行されている。

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Qipco Champion Stakes(G1・1m2f・3歳以上)

1着:Magical

牝4、父・Galileo、母・Halfway To Heaven、母父・Pivotal
調教師:A P O’Brien、騎手:Donnacha O’Brien

・レースは障害コースで行われ、馬場状態は「Soft(重)」。ハナに立ったRegal Realityの番手につけたMagicalが直線であっさり抜け出して快勝。中団から差し伸びたAddeybbが2着。ディアドラは直線よく伸びるも3着まで。

・今回の勝利で通算21戦9勝、G1は4勝目重賞8勝目。今年は4/13以降、特に長い休養を挟む事なく9走し、前走の凱旋門賞で5着に敗れた以外は全て1着か2着という驚異の安定感を発揮。さらにレース後、A P O’Brien師は今後のアメリカ遠征を示唆しており、中2週となるブリーダーズカップでもその雄姿を披露してくれそうである。

・尚、主戦のRyan Mooreはオーストラリアのロイヤルランドウィック競馬場で行われた「ジ・エベレスト」に出走したTen Sovereignsに騎乗のため乗り替わりとなっている(Ten Sovereignsは12頭立ての12着)。

 1着:[2019/10/12]英チャンピオンS(英G1・1m2f・アスコット)
 1着:[2019/09/14]アイリッシュチャンピオンS(愛G1・1m2f・レパーズタウン)
 1着:[2019/05/26]タタソールズゴールドC(愛G1・1m2f110yds・カラ)

 1着:[2019/05/06]ムーアズブリッジS(愛G2・1m2f・カラ)
 1着:[2019/04/13]アレッジドS(愛G3・1m2f・ネイス)
 1着:[2018/10/20]ブリティッシュチャンピオンズフィリーアンドメアS(英G1・1m4f・アスコット)
 1着:[2018/07/22]キルボイエステイトS(愛G2・1m1f・カラ)
 1着:[2017/08/20]デビュータントS(愛G2・7f・カラ)

・母のHalfway To Heavenは現役時はA P O’Brien師に管理され、9戦4勝、アイリッシュ1000ギニー(1m)、ナッソーS(1m1f197yds)、サンチャリオットS(1m)の3つのG1に勝利。祖母のCassandra GoはG2-キングズスタンドS、G2-テンプルS、G3-キングジョージSの重賞3勝。全兄のFlying the Flagは愛G3-インターナショナルSの勝ち馬。全姉のRhododendronはロッキンジS、オペラ賞、フィリーズマイルの3つのG1を含む重賞4勝。

・A P O’Brien師は英チャンピオンS初制覇。同一年にアイリッシュチャンピオンSと英チャンピオンSを制した馬は6頭目(1987年・Triptych、1988年・Indian Skimmer、1997年・Pilsudski、2008年・New Approach、2016年・Almanzor、2019年・Magical)。

2着:Addeybb(3/4身差)

せん5、父・Pivotal、母・Bush Cat、母父・Kingmambo
調教師:William Haggas、騎手:James Doyle

・前走8/10のヘイドックでのG3-ローズオブランカスターS(1m2f100yds)を制し、ここへ臨んでいた馬。この時の馬場状態がHeavyで、道悪適性の高さを誇る馬。今年のロイヤルアスコットでMagic Wand、Elarqam、Latrobeらの好メンバーを降し、リステッド勝ちした際の馬場状態もSoftである。

3着:ディアドラ(2馬身1/4差)

牝5、父・ハービンジャー、母・ライツェント、母父・スペシャルウィーク
調教師:橋田満(栗東)、騎手:Oisin Murphy

・同距離、同コースで馬場状態も同じSoftだった6月のプリンスオブウェールズSでは10馬身以上離されたMagicalに今回は3馬身差。Magicalと同じく、中2週でのブリーダーズカップ参戦、特に好勝負必至のBCフィリー&メアターフへの参戦を見てみたいところだが、果たしてどうか。尚、現在ラドブロークスではSistercharlie、Magicalに続く3番人気(7.0倍)となっている。

・レース後のディアドラの様子とOisin Murphyのインタビュー動画

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2019-10-19/736057

Queen Elizabeth II Stakes(G1・1m・3歳以上)

1着:King Of Change

牡3、父・Farhh、母・Salacia、母父・Echo Of Light
調教師:Richard Hannon、騎手:Sean Levey

・レースは本馬場で行われ、馬場状態は「Heavy(不良)」。中団追走のKing Of Changeが馬場の真ん中から突き抜けて、残り100m地点で既に先頭。外から迫ったThe Revenantらを抑えてそのまま1着。

・今回の勝利で通算6戦3勝、2着3回。重賞初制覇がG1勝ち。1勝馬の身で臨んだ5/4の英2000ギニーで勝ったMagna Greciaの2着だった馬。その後、休養に入り復帰戦の9/18のサンダウンでのリステッド勝ち(1m)後、ここへ臨んでいた。

 1着:[2019/10/12]クイーンエリザベス2世S(英G1・1m・アスコット)

・父のFarhhは2008年英国産のPivotal産駒。現役時は10戦5勝、Frankelと同期の馬でサセックスS、インターナショナルSでいずれもFrankelの2着など、G1での2着が計4回。Frankel引退後の5歳時に英チャンピオンS、ロッキンジSの重賞2勝(いずれもG1)。主な産駒に重賞2勝、昨年の英ダービー2着馬・Dee Ex Bee。今年の種付料は1万ポンド。本馬が初のG1馬となり、5頭目の重賞勝ち馬となる。

・母のSalaciaは8戦1勝。半兄のCentury Dreamは英G3-ダイオメドSの勝ち馬。伯父のシーチャリオットは東京ダービー、羽田盃など南関東重賞3勝。祖母、曽祖母はいずれもフランスの重賞勝ち馬。

・母父のEcho Of Lightは2002年英国産のDubai Millennium産駒で、仏英で重賞5勝。1歳時にシェイクモハメド殿下に120万ユーロで購買された馬だが、2012年1月に10歳で亡くなっており、4世代のみ輩出。これまでに父としてさしたる活躍馬は輩出していない。

2着:The Revenant(1馬身1/4差)

せん4、父・Dubawi、母・Hazel Lavery、母父・Excellent Art
調教師:F-H Graffard、騎手:Pierre-Charles Boudot

3着:Safe Voyage(1馬身半差)

せん6、父・Fast Company、母・Shishangaan、母父・Mujadil
調教師:John Quinn、騎手:Jamie Spencer

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2019-10-19/736058

Qipco British Champions Fillies & Mares Stakes(G1・1m3f133y・3歳以上)

1着:Star Catcher

牝3、父・Sea The Stars、母・Lynnwood Chase、母父・Horse Chestnut
調教師:John Gosden、騎手:Frankie Dettori

・レースは障害コースで行われ、馬場状態は「Good To Soft(稍重)」。道中3,4番手追走のStar Catcherが直線、力が入る熱戦となるも、内のDelphinia、外のSun Maidenの間を抜けて1着。

・今回の勝利で通算7戦5勝、重賞4勝目。前走ヴェルメイユ賞勝利後は同厩のEnableの存在もあり、凱旋門賞には見向きもせず、ここへ参戦。きっちり勝利を収め、これでロイヤルアスコットのリブルスデイルS以降、4連勝。Frankie DettoriはG1レース250勝目のメモリアルウイン。

 1着:[2019/10/12]ブリティッシュチャンピオンズフィリーズアンドメアズS(英G1・1m3f133yds・アスコット)
 1着:[2019/09/15]ヴェルメイユ賞(仏G1・2400m・パリロンシャン)
 1着:[2019/07/20]アイリッシュオークス(愛G1・1m4f・カラ)

 1着:[2019/06/20]リブルスデイルS(英G2・1m3f211yds・アスコット)

・以下、前走ヴェルメイユ賞時の原稿を再掲させて頂くが、父のSea The Starsは2006年愛国産のCape Cross産駒。現役時はJohn M Oxx師に管理され、9戦8勝、凱旋門賞、アイリッシュチャンピオンS、インターナショナルS、エクリプスS、英ダービー、英2000ギニーの6つのG1を含む重賞7勝。Stradivarius、Crystal Ocean、本馬と今年だけで産駒がG1を6勝しているが、鞍上は全てFrankie Dettori

・母のLynnwood Chaseは2戦未勝利。半兄のCannock Chaseは加G1-カナディアンインターナショナルSなど重賞3勝。同じく半兄のPisco Sourは仏G2-ウージェーヌアダム賞、英G3-ターセンテナリーSの勝ち馬。曽祖母のSue Warnerは社台スタリオンステーション繋養中のドレフォン(BCスプリント、フォアゴーS、キングズビショップS)の曽祖母でもあり、同牝系に属する。

2着:Delphinia(短頭差)

牝3、父・Galileo、母・Again、母父・Danehill Dancer
調教師:A P O’Brien、騎手:Seamie Heffernan

3着:Sun Maiden(1馬身差)

牝4、父・Frankel、母・Midsummer、母父・Kingmambo
調教師:Sir Michael Stoute、騎手:Jim Crowley

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2019-10-19/736059

Qipco British Champions Long Distance Cup(G2・1m7f127y・3歳以上)

1着:Kew Gardens

牡4、父・Galileo、母・Chelsea Rose、母父・デザートキング
調教師:A P O’Brien、騎手:Donnacha O’Brien

・レースは障害コースで行われ、馬場状態は「Good To Soft(稍重)」。道中はKew Gardensが3番手、Stradivariusは4,5番手を追走。先に抜けたKew Gardens、外から迫るStradivariusの2頭の直線の攻防は現地実況の言葉を借りるとまさに「tremendous battle」。今年のブリティッシュチャンピオンズデイでは最も熱いレースとなったが、結果、ハナ差でKew Gardensが先着している。

・今回の勝利で通算17戦6勝、重賞4勝目。昨年秋にセントレジャーを制した後に臨んだ凱旋門賞ではEnableの7着。休養を挟んだ今季はコロネーションC、アイリッシュセントレジャーなど2着が3回続いていたが、初対戦だったStradivariusに土をつける大金星をあげている。

 1着:[2019/10/12]ブリティッシュチャンピオンズロングディスタンスC(英G2・1m7f127yds・アスコット)
 1着:[2018/09/15]英セントレジャー(英G1・1m6f115yds・ドンカスター)
 1着:[2018/07/14]パリ大賞典(仏G1・2400m・パリロンシャン)

 1着:[2018/06/20]クイーンズヴァーズ(英G3・1m6f34yds・アスコット)

・母のChelsea Roseは16戦5勝、愛2歳G1-モイグレアスタッドSの勝ち馬。半姉のThawaanyは仏G3-リゾランジス賞の勝ち馬。

2着:Stradivarius(ハナ差)

牡5、父・Sea The Stars、母・Private Life、母父・Bering
調教師:John Gosden、騎手:Frankie Dettori

・3歳時(2017年)の当レースで当時のチャンピオンステイヤー・Order Of St Georgeの3着に敗れて以来、丸2年に渡り負け無しの10連勝中だったが、今回痛恨の敗戦。レース後、来年のロイヤルアスコットでのゴールドカップで雪辱を期したい旨のコメントが出ており、早くも来年の3連覇がかかるゴールドカップは非常に興味深いものとなりそうである。

3着:Royal Line(5馬身差)

牡5、父・Dubawi、母・Melikah、母父・Lammtarra
調教師:John Gosden、騎手:Robert Havlin

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2019-10-19/736061

Qipco British Champions Sprint Stakes(G1・6f・3歳以上)

1着:Donjuan Triumphant

牡6、父・Dream Ahead、母・Mathuna、母父・Tagula
調教師:Andrew Balding、騎手:Silvestre De Sousa

・レースは本馬場で行われ、馬場状態は「Heavy(不良)」。見応え充分なゴール前となり、緑の帽子のOne Masterが狭いところを縫って抜け出しかかるも、大外から飛んできたDonjuan Triumphantがまとめて差し切って1着。

・今回の勝利で通算37戦7勝、重賞2勝目。渋った馬場には滅法強いタイプで、今回は人気薄だったが、見事にG1初制覇を達成している。2歳時にフランスで重賞初制覇した際も馬場状態はSoft。昨年の当レースでもSoftな馬場状態の中、3着に食い込んでいた馬。今回同様、馬場状態がHeavyだったレースでは1着(ハンデ戦)、2着(リステッド)、4着(昨年のG1-スプリントC)。

 1着:[2019/10/12]ブリティッシュチャンピオンズスプリントS(英G1・6f・アスコット)
 1着:[2015/10/16]クリテリウムドメゾンラフィット(仏G2・6f・メゾンラフィット)

・父のDream Aheadは2008年米国産のDiktat産駒。現役時は9戦6勝、スプリントC、フォレ賞、ジュライC、ミドルパークS、モルニー賞の重賞(全てG1)5勝。2011年のカルティエ賞最優秀スプリンター。主な産駒にジャックルマロワ賞の勝ち馬、Al Wukair。今年の種付料は1万2000ユーロ。

・母のMathunaは9戦1勝。叔母のWilsideは仏G3-クロエ賞の勝ち馬。4代母のMariellaは伊G1-ローマ賞、仏G3-ロワイヤリュー賞の勝ち馬。

2着:One Master(1馬身差)

牝5、父・Fastnet Rock、母・Enticing、母父・Pivotal
調教師:William Haggas、騎手:Pierre-Charles Boudot

・前走10/6の仏G1-フォレ賞を勝ち、ここへ臨んでいた馬。前走の馬場状態は「Very Soft」で、この馬も渋った馬場への適性が高いタイプ。今回はメンバー的にも馬場状態的にもG1連勝の絶好機だったが、惜しくも2着。

3着:Forever In Dreams(クビ差)

牝3、父・Dream Ahead、母・Dora De Green、母父・Green Tune
調教師:Aidan F Fogarty、騎手:Jamie Spencer

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2019-10-19/736060