凱旋門賞ウイークエンド初日(カドラン賞、ロワイヤリュー賞など)、サンチャリオットS・レース結果

仏パリロンシャン競馬場にて行われた凱旋門賞ウイークエンド初日の重賞レース(カドラン賞、ロワイヤリュー賞など)及び英ニューマーケット競馬場にて行われた3歳以上牝馬限定のG1-サンチャリオットSのレース結果と動画をお届けする。尚、パリロンシャンの馬場状態は「Very Soft(tres souple)」。明日の凱旋門賞でも重巧拙が問われそうである。

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Qatar Prix du Cadran(G1・4000m・4歳以上・パリロンシャン競馬場)

・1837年創設。カドランはパリのシャン・ド・マルス競馬場(軍の演習場も兼ねていた競馬場で現在のシャン・ド・マルス公園)に隣接する軍大学校の時計塔を指す固有名詞。シャン・ド・マルス公園はセーヌ川周辺と合わせて「パリのセーヌ河岸」として世界遺産に登録されているパリ有数の緑地。

1着:Holdthasigreen

せん7、父・Hold That Tiger、母・Greentathir、母父・Muhtathir
調教師:B Audouin、騎手:Tony Piccone

・ハナに立ったHoldthasigreenが終始、先頭を譲らず逃げ切り勝ち。直線で大外から追い込んだCall The Windの脚色は目立つものだったが2着まで。人気のDee Ex Beeはいつでも抜け出せる位置につけていたが、3着。

・今回の勝利で通算32戦14勝、G1は2勝目重賞4勝目。昨年のカドラン賞ではこの馬が1番人気だったが、Call The Windの2着に敗れていた。

 1着:[2019/10/05]カドラン賞(仏G1・4000m・パリロンシャン)
 1着:[2019/04/28]バルブヴィル賞(仏G3・3100m・パリロンシャン)
 1着:[2018/10/28]ロワイヤルオーク賞(仏G1・3000m・シャンティイ)
 1着:[2018/08/19]ケルゴルレイ賞(仏G2・3000m・ドーヴィル)

・父のHold That Tigerは2000年米国産のStorm Cat産駒。現役時は10戦3勝(全て2歳時)、仏2歳G1-グランクリテリウム(1400m)、愛2歳G3-レイルウェイS(6f)の勝ち馬で2002年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬。本馬以外の主な産駒にSmiling Tiger(AW6fのG1を2勝、AW7fのG1を1勝)。

・母父のMuhtathirは1995年英国産のElmaamul(その父・Diesis)産駒。現役時は23戦8勝、ジャックルマロワ賞、ヴィットリオディカプア賞の2つのG1を含む重賞5勝、1999年の安田記念ではエアジハードの5着。父としてDoctor Dino(香港ヴァーズ2勝、マンノウォーS)、Mille Et Mille(カドラン賞)らを輩出。

2着:Call The Wind(3/4身差)

せん5、父・Frankel、母・In Clover、母父・Inchinor
調教師:F Head、騎手:Aurelien Lemaitre

3着:Dee Ex Bee(勝ち馬との着差:1馬身半)

牡4、父・Farhh、母・Dubai Sunrise、母父・Seeking The Gold
調教師:Mark Johnston、騎手:Mickael Barzalona

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/211/longchamp/2019-10-05/741613

Qatar Prix de Royallieu(G1・2800m・3歳以上牝馬・パリロンシャン競馬場)

・1922年創設。今年からG1となり、距離が昨年までの2500mから2800mへ変更。過去20年でフランス調教馬が15勝、英国調教馬が3勝、アイルランド調教馬が2勝。

1着:Anapurna

牝3、父・Frankel、母・Dash To The Top、母父・Montjeu
調教師:John Gosden、騎手:Frankie Dettori

・ハナに立ったAnapurnaが快調に逃げるも、フォルスストレートでは同厩のLah Ti Darが内から先頭に立つ意外な展開。いったん番手に下がったAnapurnaだが、直線では馬場の真ん中から伸びてきて、外から迫る人気のEnbihaarらを抑えて1着。

・今回の勝利で通算6戦4勝、重賞2勝目(いずれもG1)。英オークス以来の休み明けだった前走仏G1-ヴェルメイユ賞(2400m)は主戦のFrankie Dettori騎手が本馬ではなく、勝ったStar Catcherを選択し、Oisin Murphyが手綱を取ったが7着。英オークス前のリングフィールドでのリステッド勝ち(6馬身差・馬場状態soft)の内容から、馬場渋化はこの馬にとって好材料だった印象。

 1着:[2019/10/05]ロワイヤリュー賞(仏G1・2800m・パリロンシャン)
 1着:[2019/05/31]英オークス(英G1・1m4f6yds・エプソム)

・今季ここまでのFrankel産駒のG1レースでの活躍を振り返ると、本馬が英オークス、ロワイヤリュー賞を制覇、Logicianがデビューから5戦5勝の無敗で英セントレジャーを制覇、Dream Castleが3月にメイダンでジェベルハッタを制覇、Veraciousが7月に牝馬限定G1のファルマスSに勝利、と今年新たに4頭がG1馬になっている。明日のオペラ賞ではMehdaayihが人気を集めており、G1馬がさらに増えるか、注目となっている。

・母のDash To The Topは8戦2勝、ヨークシャーオークス2着、アイリッシュオークス5着、ヴェルメイユ賞4着と2005年の3歳牝馬G1路線で活躍。従姉のSpeedy Boardingは仏G1-オペラ賞、仏G1-ジャンロマネ賞など重賞3勝。曽祖母のMilligramは英G1-クイーンエリザベス2世Sなど重賞3勝。4代母のOne in a Millionは1979年の英1000ギニー馬。

2着:Delphinia(1馬身1/4差)

牝3、父・Galileo、母・Again、母父・Danehill Dancer
調教師:A P O’Brien、騎手:Christophe Soumillon

3着:Enbihaar(短頭差)

牝4、父・Redoute’s Choice、母・Chanterelle、母父・Trempolino
調教師:John Gosden、騎手:Jim Crowley

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/211/longchamp/2019-10-05/741612

Qatar Prix Chaudenay(G2・3000m・3歳・パリロンシャン競馬場)

・1875年にエスペランス賞として創設。レース名は1989年に死去したフランス馬種改良奨励協会の前会長・Hubert de Chaudenayの功績を称えて、ユベールドショードネイ賞に改称。2004年より現在の名称に短縮。過去に吉田善哉氏(ラッサール)、和田共弘氏(ノーザンスパー)の持ち馬が勝利したことがあるレース。

1着:Technician

牡3、父・Mastercraftsman、母・Arosa、母父・Sadler’s Wells
調教師:Martyn Meade、騎手:Pierre-Charles Boudot

・中団からやや後方のインを追走していたTechnicianが、直線に入り、先に抜け出していた人気のMoonlight Spiritに接近。残り100辺りで射程圏に捕らえると並ぶ間もなく交わし去り1着。Pierre-Charles Boudot騎手の手綱が冴えわたり、これで本日重賞3勝目。

・今回の勝利で通算10戦4勝、重賞2勝目。英G3-ジェフリーフリアSを勝って臨んだ、前走の英G1-英セントレジャーでは勝ったLogicianから6馬身3/4差の6着に敗れていた馬。戦績を見ると一目瞭然だが、6月にパリロンシャンでのリステッド勝ちの際の馬場状態はSoft、ジェフリーフリアS勝利時の馬場状態もSoft、と渋った馬場への適性の高さは見せていた馬で、今回のVery Softな馬場はお誂え向きなものだった可能性が高い印象。

 1着:[2019/10/05]ショードネイ賞(仏G2・3000m・パリロンシャン)
 1着:[2019/08/17]ジェフリーフリアS(英G3・1m5f61yds・ニューベリー)

・父のMastercraftsmanは2006年愛国産のDanehill Dancer産駒。現役時は12戦7勝、セントジェームズパレスS、アイリッシュ2000ギニー、ナショナルS、フェニックスSの4つのG1を含む重賞6勝。主な産駒にThe Grey Gatsby(仏ダービー、アイリッシュチャンピオンS)、Alpha Centauri(ジャックルマロワ賞、ファルマスS、コロネーションS、アイリッシュ1000ギニー)など。今年の種付料は3万ユーロ。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/211/longchamp/2019-10-05/741584

Qatar Prix Daniel Wildenstein(G2・1600m・3歳以上・パリロンシャン競馬場)

・1982年にロンポワン賞として創設。2002年に前年に亡くなったDaniel Wildenstein(国際的な画商、絵画史研究家でAllez France、All Along、Sagace、Peintre Celebreなどのオーナーブリーダー)の功績を称えて改称。2006年にディープインパクトの帯同馬として遠征していたピカレスクコートが5番人気で2着と健闘。

1着:The Revenant

せん4、父・Dubawi、母・Hazel Lavery、母父・Excellent Art
調教師:F-H Graffard、騎手:Pierre-Charles Boudot

・道中は中団のインから運んだThe Revenantが直線残り300mの地点で大外に持ち出されると、一気に弾けて差し切り勝ち。人気のOlmedoは4馬身半差の2着。Pierre-Charles Boudot騎手はドラール賞に続き、いずれも1番人気ではない馬で重賞連勝。

・今回の勝利で通算10戦8勝、重賞3勝目。目下の充実ぶりは著しくこれで昨年10/29以降、負け無しの6連勝中。

 1着:[2019/10/05]ダニエルウィルデンシュタイン賞(仏G2・1600m・パリロンシャン)
 1着:[2019/05/30]バーデナーマイレ(独G3・1mile・バーデンバーデン)
 1着:[2019/03/30]エドモンブラン賞(仏G3・1600m・サンクルー)

・母父のExcellent Artは2004年英国産のPivotal産駒。現役時は11戦4勝。G1-セントジェームズパレスSを含む重賞2勝。BMSとして輩出した馬の中で本馬がこれまでの最多賞金獲得馬になる。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/211/longchamp/2019-10-05/741615

Qatar Prix Dollar(G2・2000m・3歳以上・パリロンシャン競馬場)

・1905年創設。Dollarは19世紀に活躍した競走馬、種牡馬。ミッキークイーンの母、ミュージカルウェイが2007年に勝利したレース。

1着:Skalleti

せん4、父・Kendargent、母・Skallet、母父・Muhaymin
調教師:J Reynier、騎手:Pierre-Charles Boudot

・最後方追走のSkalletiが直線で内に突っ込むと、狭いところを抜けてきて最後、先頭に踊り出て差し切り勝ち。人気のLine of Dutyは直線伸びを欠き3着。

・今回の勝利で通算7戦6勝、重賞2勝目。デビュー戦で敗れて以降、これで一気に6連勝を達成している。

 1着:[2019/10/05]ドラール賞(仏G2・2000m・パリロンシャン)
 1着:[2019/08/25]クインシー賞(仏G3・1600m・ドーヴィル)

・父のKendargentは2003年仏国産のKendor産駒。現役時は13戦2勝、仏G3-ポールドムーサック賞(1600m)で2着。これまでに本馬を含めて9頭の重賞勝ち馬を輩出。その中の1頭、ケンホープ(社台ファーム繋養中)は今年のフィリーズレビューを1着同着で制したプールヴィル(父・Le Havre)を輩出している。

・母父のMuhayminは2001年米国産のA.P. Indy産駒。母が英1000ギニー、マルセルブサック賞など重賞3勝のShadayidという良血馬だが現役時は8戦1勝。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/211/longchamp/2019-10-05/741614

Kingdom Of Bahrain Sun Chariot Stakes(G1・1m・3歳以上牝馬・ニューマーケット競馬場)

・1942年創設の牝馬限定マイルG1。レース名のSun Chariotは1942年に英牝馬3冠を達成した馬で馬主は当時の英国王・ジョージ6世。尚、1942年のセントレジャーは空襲への警戒からドンカスターではなくニューマーケットで行われたため、「代行セントレジャー(ニューセントレジャー)」と呼ばれている。

1着:Billesdon Brook

牝4、父・Champs Elysees、母・Coplow、母父・Manduro
調教師:Richard Hannon、騎手:Sean Levey

・LaurensをVeraciousが交わしにかかるところに一息遅れて外から差してきたのが、Billesdon Brook。先に先頭に立っていたVeracious目がけて差し迫ると、一気に交わし去り1着。

・今回の勝利で通算19戦7勝、G1は2勝目重賞4勝目。昨年の英1000ギニーを最低人気タイの超人気薄でLaurens(2着)、Happily(3着)、Wild Illusion(4着)らを降し優勝したのと同じ、ニューマーケットのロウリーマイルコースで見事に2つ目のG1タイトルを獲得。

 1着:[2019/10/05]サンチャリオットS(英G1・1m・ニューマーケット)
 1着:[2019/08/02]オークツリーS(英G3・7f・グッドウッド)
 1着:[2018/05/06]英1000ギニー(英G1・1m・ニューマーケット)
 1着:[2017/08/26]プレスティジS(英G3・7f・グッドウッド)

・以下、前走オークツリーS勝利時の原稿を一部、再掲させて頂くが、父のChamps Elyseesは2003年英国産のデインヒル産駒。現役時はカナディアンインターナショナルS、ハリウッドターフカップS、ノーザンダンサーターフSの3つのG1を含む重賞5勝。Dansili(名種牡馬)、Banks Hill(G1を3勝)、Heat Haze(G1を2勝)、Intercontinental(G1を2勝)、Cacique(G1を2勝)の下というジャドモントファームが誇る名門牝系出身。本馬以外の主な産駒に2015年のゴールドCの勝ち馬・Trip to Paris(同年のジャパンCではショウナンパンドラの14着)。

2着:Veracious(1馬身半差)

牝4、父・Frankel、母・Infallible、母父・Pivotal
調教師:Sir Michael Stoute、騎手:Oisin Murphy

3着:Iridessa(勝ち馬との着差:2馬身)

牝3、父・Ruler Of The World、母・Senta’s Dream、母父・デインヒル
調教師:Joseph Patrick O’Brien、騎手:Donnacha O’Brien

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/38/newmarket/2019-10-05/736054